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アユタヤ県ラドブアルアン郡で4月26日、女性教師パパッサラ氏(44)を路上で射殺した35歳男サラウット氏が拘置されている同警察署で4月27日、被害者の夫サックチャイ氏が容疑者を一目見ようと親族と訪問。容疑者を取調室から犯行再現に連れ出した警察隊と居合わせ、激昂した夫が容疑者に襲いかかろうとし、警察が両者を分離する事態となった。
警察によると、4月27日にラドブアルアン署のパリンヤー・トーンマー署長が指揮する取り調べチームが、容疑者を犯行再現に向けて取調室から外に連れ出したところ、待ち構えていた夫が走り寄ってきた。署員が容疑者を急いで取調室に戻し、被害者親族を遠ざけて事態を収拾。約1時間後に容疑者を再び出した際にも、夫は怒りが収まらず、容疑者に向けて罵倒と呪いの言葉を浴びせ、壁を強く殴って手を負傷した。
夫サックチャイ氏は「前日から容疑者を見に来ていたが、顔を見たのは今回が初めて。一発殴ってやりたいと思った」と語った。容疑者が薬物の影響で本当に錯乱状態だったのか疑問を残しているとし、「悲しんでいる様子が顔にない」と続けた。さらに、当時の路上には子供が車内にいたとの情報も気にかけているという。
警察は私刑(リンチ)発生のリスクを念頭に、容疑者の出入りに合わせて警備を厚くした。被害者親族を取調室から離した位置に立たせ、容疑者を移動させる際は身体を壁側で固める対応をとっている。容疑者はヤーバー6錠摂取後に乱射と供述しており、銃が元警察官名義の9mm CZ拳銃と判明したのは前日の発表だった。
タイでは凶悪事件の被害者家族が、容疑者護送中の警察署や裁判所で容疑者に飛びかかる場面が散発的に報じられてきた。今回も路上を巻き込んだ無差別性の高い事案だけに、家族の憤りの度合いが極めて強い。容疑者は薬物・銃刀類の不法所持・公共地区での発砲など複数罪状が伝えられており、警察は刑事手続きを継続している。



