バンコクの都心ランニングコースで26日、女性ランナーが見知らぬ男に約10kmにわたり付きまとわれたとして、Facebookのランニンググループ「วิ่งแถวบ้าน(自宅周辺で走る)」に体験を投稿した。被害者はベンヤキティ公園(クロントーイ区)を出発、ルムピニー公園(パトゥムワン区)へ走り抜けるルート上で、夜9時前後にこの被害に遭った。
被害者の説明によると、ルムピニー公園に入って間もなく、男が真横に並んで走り始めた。最初は同じペースで気にせず走っていたが、ペースを落とすと男も落とし、追い抜くと再び並走してきた。ルムピニー公園を1周してから確かめるためもう1周しても、男は同じ位置を保ち続けた。
ルムピニーからベンヤキティへ戻るために公園を出ると、もう追ってこないと思っていたが、男は連絡橋まで上がって尾行を続けた。時刻は夜9時近く、橋の上は街灯が乏しく、影だけが追ってくる状態が続いた。携帯電話のバッテリーは切れていて、緊急連絡先機能を備えたランニングウォッチで知人にメッセージを送った。
下り橋のS字カーブで男は息切れで立ち止まったが、すぐに再び追跡を再開。ベンヤキティ公園内に戻ったところで、たまたま約束していた友人と合流できて事なきを得たという。総距離は10km超、所要時間は約1時間。投稿には警備員も周辺にいなかったとあり、夜間ランナーへの安全警告として広く拡散している。
バンコクの主要公園は治安的に安全との認識が一般的だが、夜間の単独ランニングは女性に対する付きまとい・盗撮事案が時折報告されてきた。ベンヤキティ公園は2022年改修で利用者が急増、ルムピニー公園と合わせて夜間ランナーが多いコースだが、橋・連絡通路など照明の薄い場所もある。
ランニング中の防衛策として、(1)複数人または同じグループで走る、(2)スマートウォッチの緊急連絡機能を事前に設定、(3)夜間は明るい時間帯/メイン通路に絞る、(4)違和感を感じたら走り続けず公園警備員のいる入口側へ向かう、などが推奨される。在タイ日本人ランナー(特に女性)も同ルートを利用する人が多いため、注意が必要となる。