タイ東海岸の人気リゾート地パタヤのジョムティエン地区にある高級コンドミニアムで、宿泊初日だった中国人観光客の男性(21歳)が共用プールに沈み、溺死する事故があった。プールが営業を終える午後10時以降の時間帯に侵入したとみられ、地元警察と救急が未明に出動して事件性の有無を調べている。
死亡したのはシャオ・イーハオさん(Shao Yihao、21歳、中国籍)。該当のコンドミニアム20階281号室に同日滞在を始めたばかりだった。タイ到着初日の夜に共用プールエリアへ降りて、そのまま浮き上がる遺体として発見された。
事件の通報は2026年4月24日午前0時30分頃、パタヤのサワンボーリブーン救急センターに入った。通報者は故人と同伴していた中国人女性の友人で、外出先から戻ってプール内に浮かぶ遺体を見つけ、自ら引き上げたうえで救助を要請したという。パタヤ警察署の捜査員と救急隊員が現場に急行した。
現場の高級コンドミニアムでは、プールの営業時間を午後10時までと定めており、時間外はセキュリティチェックが入る運用になっていた。それにもかかわらず故人が敷地内でプールに入った経緯は明らかになっておらず、侵入の意図や飲酒の有無などは警察が調べている。プールの水深は約2メートルで、発見時の故人は下着のみを身につけた状態だった。
警察は現場検証と証拠採取を実施。遺体は一旦パタヤ市内の病院に搬送・安置され、家族と駐タイ中国大使館への連絡手続きが進められている。現時点で事件性を示唆する情報は公表されておらず、夜間プールへの不法侵入下での溺死事故として扱われる可能性が高い。
パタヤ・ジョムティエンは中国人観光客に根強い人気があるエリアで、長期滞在型の高級コンドミニアム施設も数多い。一方で到着直後の夜にアルコールを伴う観光トラブルや、夜間の水辺事故が年に数件報告されており、管理組合や外国人向け滞在施設では営業時間外のプール侵入を防ぐ体制強化が課題となっている。
今回の事故は、水深2メートル・深夜・無監視という条件が重なる中で起きた。滞在初日で土地勘も希薄な状況で時間外にプールへ降りた判断が、致命的な結果につながった可能性が高い。在タイ日本人コミュニティでも、ホテルやコンドの共用プールで夜間に飲酒して泳ぐ行動は重大な事故リスクを伴うことが繰り返し指摘されている。