タイ東海岸のリゾート地パタヤで、深夜のサウス・ロードを歩行中の中国人男性とタイ人女性が暴走バイクに巻き込まれ、運転手を含む3人が負傷する事故があった。発生は2026年4月24日午前3時10分頃、ナイトクラブが並ぶ通りで、救急と警察が未明に出動した。
事故現場はパタヤ・サウス・ロード沿い、タイナイトクラブの前の横断歩道付近。中国人男性とタイ人女性の2人は徒歩で道路を渡っている途中だったとされる。そこへ高速走行していた無登録バイクが突っ込み、同車線を走行していたピックアップトラックの後部に接触した後、転倒しながら歩行者の2人に衝突したとみられている。
パタヤ警察署によると、バイク運転手は20代〜30代の男性とみられるが、現場には身分証明書を携帯していなかった。頭部裂傷や複数の外傷を負って搬送された。ピックアップトラックを運転していたのはスッタノン・プラーさん(44歳)で、本人にケガはなかった。歩行者の中国人男性とタイ人女性は、衝撃による胸部の圧迫感を訴え、いずれも軽傷と診断されている。
目撃証言や現場の痕跡から、バイクは制限速度を大きく超える速度で走行していたとみられる。歩行者を回避しようとハンドル操作を行ったが、前走のピックアップトラックとの距離を詰めすぎて後部に接触。コントロールを失い、最終的に渡っていた女性と激突した形だ。
警察は現場検証と証拠採取を行い、周辺の防犯カメラ映像を確保して事故の正確な経緯を特定する方針。バイク運転手の身元確認と、速度違反・飲酒運転の有無の裏取りが今後の焦点となる。パタヤでは深夜帯の路上で外国人観光客を巻き込む交通事故が年間を通じて一定数報告されており、夜間の徒歩移動に関する注意喚起が繰り返されている。
パタヤ・サウス・ロードは飲食店やナイトクラブが集中するエリアで、深夜から早朝にかけての人通りが多い時間帯に飲酒ドライバーや速度超過車両が交錯しやすい。横断歩道上であっても安全とは言い切れない環境で、通行者側にも左右の走行車両への視線確保が欠かせない。今回の事故でもピックアップとバイクが同時に現場を通過したタイミングが、歩行者の回避行動を難しくした要因とみられる。
在タイ日本人や旅行者にとっても、パタヤ・プーケット・バンコクのナイトエリアでの深夜移動は高リスクゾーンと認識されている。短い距離でも可能な限りタクシーやGrabなどの配車サービスを使うほうが安全で、やむを得ず歩く場合は横断歩道だけに頼らず、信号のある交差点を選ぶことが現実的な防衛策となる。