タイ東海岸のリゾート地パタヤのビーチで、酒に酔った62歳の英国人観光客が海に入り、溺死する事故が起きた。発生は2026年4月21日夕方。救急・警察・病院が合同で救命活動を行ったが間に合わず、搬送先のパタヤシティ病院で死亡が確認された。
現場はパタヤ・ビーチロード沿い、著名なショッピングモール前の海岸。通報があったのは午後6時29分頃で、ジェットスキーのレンタル業を営む目撃者のワサン氏(25歳)によれば、被害者は午前中からアルコールを摂取して酩酊した状態でビーチに滞在していたという。
男性は水深5〜6メートル地点まで歩いて入った後、異変を起こし助けを求める身振りを示した。周囲から救助が駆けつけ、パタヤ救急センターと警察、病院の救命チームが合同で対応。応急処置と胸骨圧迫による心肺蘇生(CPR)を現場で施し、ストレッチャーへの搬送中もCPRを継続したが、意識の回復はなかった。
死亡した男性の身元はジェラルド・ホレス・クロフォードさん(62)、英国籍と確認された。在タイ英国大使館と家族への連絡が進められている。警察は現場状況の聴取と防犯カメラの確認を進めたうえで、事件性(他殺の線)は否定した。飲酒による酩酊と海での単独事故として処理される方向だ。
パタヤ・ビーチは観光客の遊泳スポットとして知られる一方、沖合に向かうと急に深くなる箇所や離岸流が発生する時間帯があるため、地元の救急隊は「飲酒後の入水は絶対に避けるべき」と繰り返し警鐘を鳴らしてきた。今回の事故も、酩酊状態で深い場所まで入ってしまったことが致命的な要因となった。
外国人観光客が関わる水難事故はパタヤ・プーケット・サムイなどタイ主要リゾートで毎年報告されており、アルコールと遊泳の組み合わせによるリスクは在タイ日本人コミュニティでも共有されている。旅行中に海で楽しむ際は、酩酊時の入水を避け、必ず監視員のいるエリアを選ぶことが被害を避ける基本となる。