バンチャック社が4月8日、中東から原油70万バレルを積んだタンカーがチョンブリー県シーラチャーの製油所に到着したと発表した。ホルムズ海峡を無事に通過し、精製工程に入る準備が整った。
中東紛争でホルムズ海峡の安全が懸念される中、大型タンカーが問題なく通過できたことは朗報である。70万バレルは日本円で数百億円相当の原油で、バンチャックの製油所で精製され、ガソリンやディーゼルとして国内に供給される。
バンチャック社は「計画通りの生産を行い、消費者への製品供給を継続する」と表明した。原油の到着は安定供給に向けた一歩だが、石油5,700万リットルが海上で消失する事件や、DSIが99航海の不審な移送を捜査中という状況もある。原油が到着しても、国内流通の過程で「消える」リスクが残っている。
タイは1日あたり約95万バレルの石油を輸入に依存しており、70万バレルは1日分にも満たない。ディーゼルが50バーツを突破した価格がこの1隻で劇的に下がることは期待しにくいが、供給途絶への不安を和らげる効果はある。
海軍が艦隊を増強して密輸封鎖に動き、政府がガソリンスタンドの夜間営業を制限する中、原油タンカーの安全な到着は数少ないポジティブなニュースである。


