タイ南部ナラティワート県ジャノーン郡で2026年4月4日、タイ陸軍レンジャー部隊「ฉก.ทพ.49(第49タイ特殊レンジャー部隊)」の隊員4人が武装勢力による待ち伏せ攻撃を受けて負傷した。
事件の経緯
2026年4月4日の午前1時ごろ、ナラティワート県チャノー郡の村(チャン・プウアック)付近で第49レンジャー部隊の巡回チームが武装勢力の待ち伏せに遭った。銃撃は突発的で、隊員4人が負傷した。チャノー病院に緊急搬送され、いずれも命に別状はなかった。
負傷した隊員は以下の通りだ。中隊長のワーティット・ワッタナサン少尉は頭部かすり傷、スパナット・プロムスット伍長は右腕・顔、アナーウィル・チンダーパン兵士は腕に負傷、ポンタン・アクソーンガン兵士も腕に銃傷を受けた。
南部情勢の背景
タイ最南部のパタニ・ヤラ・ナラティワート・ソンクラーの4県では、イスラム系分離主義組織「BRN(ベルラッー・レボリューシ・ナシオナル)」による武装活動が続いている。2004年以降の暴力で死者は7,000人以上に達しており、軍・警察の車列や哨戒隊への待ち伏せ攻撃が繰り返されている。
今回の事件もその一環で、タイ南部情勢の長期的な課題を改めて浮き彫りにした。タイ政府はBRNとの和平交渉を続けているが、具体的な進展には至っていない。
南部紛争の現状
2026年も南部での暴力は継続しており、月平均10〜20件の事件が発生している。民間人・警察・軍関係者を巻き込んだ爆発物・銃撃事件が交互に起きており、地元住民の心理的な疲弊が深まっている。
