バンコクで、大麻店を営む男性が刺殺され、遺体がプラスチック容器に入れられて自宅の植木枠に埋められているのが見つかった。きっかけは腕時計を盗まれたという口論だったとされる。警察は男3人を逮捕し、裁判所は保釈を認めず収監した。主犯格とされる男が報道陣の前で笑みを浮かべ、衝撃的な言葉を口にしたことも波紋を呼んでいる。
腕時計をめぐる口論から殺人へ
事件が起きたのは6月14日の日曜夜、バンコク・ドンムアン区トートラチャン通りの住宅。被害者は大麻店を営んでいたチャイヤシットさん(34)。被害者が友人の1人に腕時計を盗まれたと言い争ったことが、殺人へとつながったとみられる。
警察によると、被害者は胸を刺されて死亡し、遺体はプラスチック容器に入れられたうえ、住宅の植木枠の中に埋められていた。14日に「もめごとと殺人があった」との通報を受けて捜査が始まった。
男3人を逮捕、保釈認めず
逮捕されたのはスッパコーン、チャヤポン、クリッタナットの3容疑者。このうち1人が胸を刺した主犯格とみられ、警察は犯行時に着ていた血のついた衣服や凶器を押収した。単独犯か共謀かを調べている。
バンコクの裁判所は3人の保釈を認めず、身柄を収監した。主犯格とされる男は、報道陣の前で笑みを浮かべながら発言し、その態度が驚きをもって伝えられている。
規制が揺れるタイの大麻事情
タイは2022年に大麻を解禁し、店舗が街中に急増した。その後は規制強化へと方針が揺れ戻り、医療目的への限定が進められている。今回のように大麻ビジネスがトラブルや事件の舞台になる例もあり、急拡大した市場のひずみがうかがえる。
身近な金銭やもめごとが凄惨な事件に発展する点は、どの社会にも通じる怖さといえる。