タイ東北部カラシン県で6月17日朝、軍の将校が県庁内で上官を銃で撃ち、死亡させる事件が起きた。きっかけは異動命令への不満とみられ、容疑者はその場にとどまって出頭した。県庁という公共の建物で起きた発砲事件に、職員や来庁者が一時避難する騒ぎとなった。
県庁4階の徴兵事務所で発砲
事件が起きたのは17日午前9時20分ごろ、カラシン県庁4階にある徴兵事務所(サッサディー)。複数の証言によると、銃声が響き、職員や周囲の人々が慌てて避難した。
撃たれて死亡したのは、県の徴兵業務を統括していたコーンウィカーン大佐(59)。撃ったのは部下のチンナコーン少尉(59)で、犯行後も現場から逃げず、当局に出頭したという。
動機は異動命令への不満か
警察は、最近の異動命令への不満が事件の背景にあったとみて調べている。報道によると、チンナコーン少尉はカラシン県カマラサイ郡の徴兵事務所への異動を命じられていたという。
長年勤めた軍人が、配置換えへの強い不満から上官に銃を向けたとみられる構図で、動機の詳しい解明が進められている。
公共の場での銃撃が起きるタイ
タイは民間の銃の所持が周辺国に比べて多いとされ、職場や公共の場での発砲事件がたびたび起きてきた。今回は県庁という行政の中枢で白昼に起きた点で、衝撃が大きい。タイで暮らす人や訪れる人にとっても、銃に絡む事件が決して人ごとではないことを示す出来事といえる。