タイ西部カンチャナブリ県のホテルで、宿泊客に15歳未満の子どもを引き合わせて性的搾取をあっせんしていたとして、ホテルの従業員2人が逮捕された。警察の人身取引対策の専門部隊が、日曜日に摘発に踏み切った。逮捕された2人は容疑を認めているという。子どもを食い物にする卑劣な犯罪に、当局が踏み込んだ。
ホテルぐるみで客室へ「手配」
逮捕されたのは、ムアン郡バンヌア地区のホテルで働く出納係の男(57)と、客室係の女(43)。捜査によると、宿泊客が客室サービスを通じて子どもへの性的サービスを求めると、ホテルの従業員が子どもに連絡を取り、客の部屋での面会を手配していたとされる。出納係は、その仲介の見返りに1件あたり400〜500バーツ(約2,000〜2,400円)を受け取っていたという。
被害は15歳未満、2人は容疑を認める
被害に遭っていたのは、15歳に満たない子どもたちだった。保護された人数は明らかにされていないが、警察は児童買春の搾取や略取、強要など複数の重い罪で2人を立件した。2人はいずれも容疑を認めているという。
観光地で問われる子どもの保護
今回摘発にあたったのは、人身取引を専門に扱う警察の精鋭部隊だ。観光地としても知られるカンチャナブリで、宿泊施設が子どもの性的搾取の温床になっていたことは、深刻な問題を突きつける。
タイでは、子どもを巻き込んだ性犯罪や人身取引に対して、近年取り締まりが強化されている。それでも、施設の従業員が組織的に関与するこうした事件は後を絶たない。犯罪の根絶には、摘発の継続とともに、施設側の責任や通報の仕組みづくりも欠かせない。そして何よりも、被害に遭った子どもたちの保護とケアが優先されるべきだ。