タイ・プーケットのビーチに、正体不明の白い塊が打ち上げられ、ネット上で話題になっている。5月29日、フェイスブックの利用者が写真を投稿したことで広まったもので、専門家は大型の海洋生物が腐敗した残骸、いわゆる「グロブスター」ではないかと見ている。海岸に突然現れた謎の物体に、さまざまな憶測が飛び交った。
ビーチに現れた白い塊
報道によると、塊は白っぽい色をしており、写真がSNSで拡散すると「クジラの一部では」「見たことのない生き物か」といったコメントが相次いだ。観光客も多く訪れる浜辺に打ち上げられた正体不明の物体は、人々の好奇心を強くかき立てた。投稿には、不気味さと面白さの入りまじったコメントが数多く寄せられた。発見の経緯や大きさといった詳しい情報はまだ限られており、専門家による確認が待たれている。
「グロブスター」とは何か
グロブスターとは、海岸に漂着する、正体のわからない肉塊状の漂着物を指す言葉だ。その多くは、死んだクジラなど大型の海洋生物が海中で長い時間をかけて腐敗し、骨や体の特徴が失われて、元の姿がわからなくなったものとされる。世界各地の海岸でたびたび見つかっており、過去には「海の怪物」ではないかと騒がれたものの、詳しく調べると、クジラの脂肪や皮膚が塊になったものだったという例が少なくない。骨格が残っていないことが多く、見た目だけで何の生き物かを判断するのは難しい。グロブスターという言葉は半世紀以上前から使われ、海外では巨大なタコや未知の生物の死骸ではないかと長く議論された有名な漂着物もあった。
正体はいずれ判明か
近年は、組織のサンプルからDNAを調べることで、こうした漂着物が何の生き物かを特定できるようになっている。今回の塊も、専門家の調査が進めば、正体がはっきりする可能性が高い。タイ周辺のアンダマン海やタイ湾には、クジラやイルカ、ジンベエザメといった大型の海洋生物も生息しており、死んだ個体が潮の流れに乗って浜辺に流れ着くことは起こりうる。海では、海流や季節によってさまざまなものが岸へ運ばれてくる。こうした漂着物を調べることは、海の環境や生態系の状態を知る手がかりにもなる。観光客でにぎわうプーケットのビーチに現れた白い謎の塊は、その正体が分かるまで、しばらく話題を呼びそうだ。