バンコクの高架橋を走っていたバイクの男性に落雷が直撃し、男性が重傷を負った。6月2日午後3時40分ごろ、ビパワディランシット通りのラチャウィパ高架橋で起きた。男性は激しい雨の中、ラチャヨーティン交差点に向かって橋の上を走っていたところを雷に打たれ、バイクごと転倒したという。タイの雨季にひそむ落雷の危険を、改めて突きつける事故となった。
ラチャウィパ高架橋で起きた落雷事故
事故が起きたのは、バンコク中心部を南北に貫くビパワディランシット通りの高架橋の上である。当時は激しい雨が降っており、男性はバイクでラチャヨーティン交差点の方向へ進んでいた。その走行中、ちょうど雷が落ち、男性を直撃したとみられる。
駆けつけた救助団体ポーテックトゥンの隊員によると、男性の体には落雷によるとみられる火傷のような傷が複数あり、容体は深刻だった。男性はただちに病院へ運ばれ、治療を受けている。
なぜ高架橋やバイクが危ないのか
落雷は、周囲より高い場所や、開けた場所にいる人を直撃しやすい。高架橋の上は遮るものが少なく、雷雲との距離も近くなるため、走行中のライダーは特に危険にさらされる。金属製のバイクにまたがっている点も、リスクを高める要因になりうる。
タイでは5月から10月ごろにかけての雨季に、激しいスコールと雷雨が連日のように発生する。短時間に局地的な豪雨と落雷が集中することも多く、屋外での活動には注意が必要である。
タイは熱帯地域に位置し、世界的に見ても落雷の多い国の一つである。雨季には積乱雲が発達しやすく、毎年、屋外で作業する農民や、開けた場所にいた人が落雷で死傷する事故が各地で報告されている。特にバイクや農作業など、屋外で過ごす時間が長い人にとって、雷雨は身近なリスクだといえる。
雨季のタイで落雷から身を守るには
雷鳴が聞こえたら、できるだけ早く建物や車の中など、頑丈な屋根のある場所に避難するのが基本である。高架橋や橋の上、開けた道路、電柱や高い木の近くは避けたい。バイクや自転車での走行中に雷雨に遭った場合は、無理に進まず、安全な場所で雨脚が弱まるのを待つ判断も必要になる。
安全の目安として、稲光が見えてから雷鳴が聞こえるまでの時間が30秒以内なら、雷はすぐ近くまで来ている。その場合はただちに避難し、最後の雷鳴から30分ほど経つまでは屋外に出ないのが望ましいとされる。タイの雨季は雷雨と隣り合わせであり、空が急に暗くなったり、遠くで雷の音がし始めたりしたときは、早めに行動することが身を守ることにつながる。