タイ王妃スティダ陛下が6月3日、4ロブ(48歳)の誕生日を迎える。これに合わせて首相府が各省庁と連携し、バンコクの3会場をはじめ、全国の県庁や在外のタイ大使館・領事館でも記念の式典が営まれる。タイでは12年をひと区切りとする「ロブ」の節目が縁起のよい年とされ、今回はその4回目にあたる。
縁起のよい「ロブ」の節目
タイには、12年で一巡する「ロブ」という年齢の数え方があり、3ロブ(36歳)、4ロブ(48歳)、5ロブ(60歳)といった節目が、人生の縁起のよい区切りとして大切にされてきた。とりわけ王室の方々のロブの誕生日は、国を挙げて祝われる重要な機会となる。スティダ王妃は2019年、ワチラロンコン国王(ラマ10世)との婚姻に伴って王妃となった。今年の4ロブの誕生日も、こうした節目の一つとして全国で祝意が示されている。
バンコク3会場での記念行事
記念行事は首相府が中心となって全国で展開される。バンコクでは、ドゥシット区のワット・ラーチャーティワート・ウィハーン、サイアム・パラゴン、サナームルアン(王宮前広場)の3会場が主な舞台となる。式典に合わせて約30万個の記念バッジが配られるほか、王妃の歩みを紹介する展示や学術セミナーも企画されている。地方でも県庁を会場に行事が開かれ、海外のタイ大使館・領事館でも在留タイ人らが祝意を表す。
仏教儀礼と文化公演
行事の中心となるのは、仏教にもとづく祈りの儀礼である。読経が営まれ、149人の僧侶への托鉢・喜捨が行われる。夜には午後7時29分に合わせて献灯の儀式が予定されている。あわせて、仮面舞踊劇「コーン」や人形劇、南部の伝統芸能「ノーラ」といった文化公演も披露され、伝統文化に触れる機会にもなる。各地では記帳所が設けられ、人々が王妃の健康と長寿を願って名前を記す慣わしもある。タイでは国王や王妃の誕生日が、宗教・文化の行事と結びついた国民的な催しとして営まれてきた。
6月3日は祝日、銀行・官公庁は休み
スティダ王妃の誕生日にあたる6月3日は、タイの祝日である。官公庁や銀行は休みとなり、商業施設などでもお祝いの装飾が見られる。タイには王室に関わる祝祭日が複数あり、6月もその一つにあたる。寺院では特別な法要が営まれ、公的機関では記念の式典が開かれる。在住者や旅行者にとっては、役所や銀行が休みになる日として頭に入れておきたい一日でもある。