タイの観光地パタヤで6月1日未明、繁華街ウォーキングストリートの裏手にあるインド風のナイトクラブが、無許可営業の疑いで摘発された。警察と特別捜査局(DSI)の合同部隊が午前3時ごろに踏み込んだもので、無認可の娯楽施設と外国人の不法就労を取り締まる一環だという。店内にはインド人客を中心に多くの外国人客がいて、ステージでは外国人女性が踊っていた。
深夜の合同摘発
摘発が行われたのは6月1日午前3時ごろである。ウォーキングストリートのメイン通りの裏手、海鮮レストランの隣にあるインド風のナイトクラブに、第2方面隊副司令官のティタワット少将や、DSI特別作戦センター第2地域の責任者らが率いる30人以上の捜査員が踏み込んだ。店は正式な許可を得ないまま娯楽施設を営業していた疑いがもたれている。当局は、無認可の店や外国人の不法就労を取り締まる一環として実施したと説明している。
国際色豊かな店内
店内には、インド人を中心とした外国人客とタイ人女性客が多くいた。ステージでは5人の外国人女性が踊っており、内訳はウズベキスタン人1人、ロシア人3人、ジョージア人1人だった。一方で、働いていたインド人従業員はいずれもタイの法律にそった有効な就労許可を持っていたという。ステージで踊っていた5人の女性については、就労資格などをさらに確認するため、警察署で調べが進められることになった。
外国人の就労と娯楽店のルール
タイで外国人が働くには、職種に応じた就労許可が必要で、許可のない就労は雇用主と本人の双方が罰せられる。娯楽施設の営業にも、酒類の提供や営業時間に関する許可と規制があり、許可を得ないままの営業は摘発の対象になる。今回の店ではインド人従業員の許可に問題はなかったとされる一方、ステージで踊っていた女性たちの就労資格が焦点になっている。タイを訪れるインド人観光客はこの数年で大きく増え、パタヤやプーケットではインド人向けの飲食店やクラブも目立つようになっている。
ウォーキングストリートの無許可営業対策
今回の店には娯楽施設としての正式な営業許可がなかったとして容疑がかけられており、雇用に関する違反がないかも引き続き調べられる。ウォーキングストリート周辺は、パタヤの夜を象徴する繁華街として国内外から観光客が集まる一方、無許可の店や違法な営業が後を絶たない。当局は折にふれて一斉摘発を行い、観光地としての健全さを保とうとしている。近年はインド人観光客の増加を背景に、今回のようなインド系の店もパタヤで目立つようになっており、DSIまで加わった今回の摘発は、外国人が関わる店への当局の関心の高さもうかがわせる。