6月28日のバンコク都知事選を前に、世論調査機関ニド・ポール(NIDA Poll)の調査で、バンコク都民の約65%が「政党に属さない無所属の候補」を支持していることが分かった。前知事のチャッチャート氏が無所属で再挑戦する今回の選挙で、都民の「脱・政党」志向が鮮明になった。
64.96%が「無所属の知事」を支持
ニド・ポールが5月25〜26日にバンコク全50区の1,310人を対象に行った調査によると、知事選で「政党に属さず、政党の支援も受けない無所属の候補」に投票すると答えた人が64.96%で最も多かった。一方、「政党所属の候補」は16.88%、「無所属だが政党が支援する候補」は12.82%、「まだ決めていない」は5.34%だった。都民の多くが、政党色のない候補を求めていることがうかがえる。
6月28日に投票、知事候補は16人
バンコク都知事選と都議会(BMC)議員選は、6月28日に投票が行われる。知事選には16人が立候補した。前知事のチャッチャート・シッティパン氏は、今回も政党に属さない無所属で立候補し、抽選で「9番」を引いた。2022年の前回選挙でもチャッチャート氏は無所属で出馬して圧勝しており、今回の「無所属支持」が強い世論は同氏に追い風となる可能性がある。
主な候補と争点
チャッチャート氏のほか、革新系の国民党(People’s Party)は副党首のチャイワット・サタウォンウィチット氏を擁立した。無所属のマリカ・マハスック氏らも名乗りを上げている。争点としては、慢性的な渋滞や洪水対策、PM2.5などの大気汚染、生活費の高騰、公園・緑地の整備などが挙がる。バンコクには多くの日本人も暮らしており、知事が担う交通・防災・環境の政策は在住者の生活にも直結する。
都民の選択は
バンコク都知事は、人口1,000万人規模の首都の行政を率いる重職だ。今回の世論調査は、政党の後ろ盾よりも候補者個人の実績や姿勢を重視する都民の意識を映している。投票日まで1か月を切るなか、各候補の政策論争がどう深まるかが注目される。





