タイ南部コ・パガン島(เกาะพะงัน / Koh Phangan、スラタニ県)で2026年5月24日(日)、現地で観光ボート事業を運営する英国人男性が、バイクで歩道を歩いていたタイの医師に衝突する事故が発生した。タイ医師は頭部に重傷を負い、5月25日(月)に救急空輸でバンコクの病院に搬送、緊急脳手術を受けることになった。コ・パガン警察は日曜日午後、英国人男性を保有するボート船上で発見・身柄拘束し、事情聴取の結果「歩行者に衝突したことを認めた」と供述。同時に行われた血液検査でコカイン陽性が確認された。本事案は、本日同日に並行して報道された別件、外国人がコカイン使用状態でバイク走行中に著名タイ医学教師アジャーン・モートン(ティーラサック准教授)に衝突した事案(関連:ティーラサック准教授がコカイン外国人のバイクに歩道で追突され重体、警察空軍機で緊急空輸)と類似のパターンで、タイの観光地・外国人運転手・薬物使用・タイ医療従事者被害という共通の構造を示している。
5/24日曜、コ・パガン島で事故発生
事故発生はタイ南部スラタニ県(จ.สุราษฎร์ธานี / Surat Thani)のコ・パガン島(Koh Phangan)で2026年5月24日(日)。コ・パガンは「フルムーン・パーティ(Full Moon Party)」で世界的に有名な観光リゾート島で、世界中のバックパッカー・パーティ・トラベラーが集まる場所。同時に、外国人投資家・長期滞在者・ボート事業者などのコミュニティも形成されている。
事故の経緯は、観光ボート事業を運営する英国人男性がバイクで島内を走行中、歩道を歩いていたタイ医師(身元・所属病院非公開)に衝突したというもの。具体的な事故発生時刻、場所、衝突状況の詳細は、被害者と加害者のプライバシー保護観点で警察が公表を控えている。
タイ医師、頭部重傷で緊急脳手術へ
被害者のタイ医師は、衝突の衝撃で頭部に重大な損傷を負い、現地の救急医療では対応できない重症と判断された。5月25日(月)、救急空輸(air ambulance)でバンコクの病院に搬送され、緊急脳手術(emergency brain surgery / neurosurgical intervention)を受けることになった。搬送先病院の名前は本記事執筆時点で正式発表されていないが、タイ南部から救急空輸が向かう主要バンコク病院はラマティボディ病院、シリラート病院、チュラロンコーン病院などの公立大学病院、もしくはバンコク病院、バムルンラード病院などの民間大手が候補となる。
加害者は観光ボート事業者の英国人
加害者は、コ・パガン島で観光ボート事業(tourism boat business)を運営する英国人男性。具体的な氏名・年齢・滞在ビザ種別・事業形態は警察が公表を控えている。コ・パガン警察は、英国人男性を5月25日(日)午後、男性が所有するボート船上で発見し、身柄を拘束した。逮捕は男性側の抵抗なく完了したとのこと。
取調べで「歩行者衝突認める」+ コカイン陽性
警察での事情聴取で、英国人男性は「歩行者に衝突したこと」を認めた。同時に行われた血液毒物検査(toxicology analysis)で、コカイン(cocaine)の陽性反応が確認された。具体的な「事故時の体内コカイン濃度」「使用タイミング」については、警察が公表を控えている。
タイ法上、コカインなどの規制薬物使用状態での車両運転は、薬物使用罪と運転中の危険行為(危険運転罪、過失致死傷罪等)で重い刑事罰の対象。さらに歩行者への重傷負傷を引き起こした事案として、加重事由の量刑が想定される。
アジャーン・モートン事案との類似性
本日2026年5月25日には、別件としてタイ著名医学教師アジャーン・モートン(ティーラサック・ケーウアマタウォン准教授、50歳)が、コカイン使用状態の外国人男性が運転するバイクに歩道で追突され重体となった事案も報道された。両事案には以下の共通要素がある。
- 加害者: 外国人男性
- 凶器: バイク(motorcycle/moped)
- 場所: 歩道 vs 道路(歩行者衝突)
- 加害者の血液: コカイン陽性
- 被害者: タイの医師(医学教育者)
- 緊急処置: バンコクへの救急空輸+脳手術
これら2件が同じ週末に発生したことは、タイ国内で「外国人観光客・在住者のレジャー薬物使用」と「観光地での交通事故」が複合する治安・公衆衛生問題の深刻さを示している。
コ・パガン島、外国人事業者と薬物リスク
コ・パガン島は、月に1度開催されるフルムーン・パーティで世界的に有名な観光地。世界中のバックパッカーが集まり、ビーチでの夜通しのダンスパーティを楽しむ文化が定着している。一方で、薬物(コカイン、エクスタシー、合成薬物等)の流通リスクも高い島として、タイ警察の継続的取締対象となっている。今回の事案は、観光ボート事業者という「事業ライセンス保有」「島内コミュニティ常連」の立場の外国人が、薬物使用とそれによる事故を起こした事例として、構造的な問題を改めて示すケースとなった。
加えて、本月5月の14-25日にはコ・パガン+コ・サムイで外国人ノミニーヴィラ31人起訴(関連:DSIが外国人ノミニーヴィラ事件で31人全員起訴、プーケット・サムイ、不動産2億B押収)という大規模摘発が進行中で、コ・パガン全体が外国人事業者の犯罪取締りの最前線となっている状況。
バイク利用観光客への警告
タイ全国の観光地、特にコ・パガン・コ・サムイ・プーケット・パタヤ・チェンマイなどでは、観光客がレンタルバイクを運転して事故を起こすケースが年間多数発生している。今回のような「観光客の薬物使用+運転」事案は、被害者(タイ国民や他の観光客)に重大な損害を与えるだけでなく、加害者本人も重い刑事罰・国外退去・滞在ビザ取消などのリスクを負う。在留邦人を含む外国人観光客は、レンタルバイク利用時の安全運転、薬物使用の絶対回避が改めて求められる場面となった。




