タイ・スコータイ県トゥンサリヤム郡クランドン町のクランドン検問所付近で5月24日正午頃、麻薬警察局のタスクフォース3(บก.สกส. ภาค 3)が運用する検問所を突破して逃走した灰色セダン(ナコンサワン登録 กท-2417)が、高速での逃走中に制御を失って電柱に衝突した。運転手のピンヌ・セー・ヘン氏(44歳、チャイナット県出身)はその場で死亡、助手席に同乗していたナタノン氏(19歳、ピチット県出身)は重傷を負って病院に搬送された。警察が車内を捜索したところ、ヤーバ(覚醒剤錠剤)約200万錠が押収された。タイ国内ではここ数日、北部・東北部の国境地帯から南部までヤーバの大規模摘発が連続しており、今回のスコータイ事案もその流れの一環となった。
5月24日正午、クランドン検問所突破→電柱衝突
事案が起きたのはスコータイ県トゥンサリヤム郡クランドン町(タンボン・クランドン)の主要道路上に設けられた検問所付近。麻薬警察局タスクフォース3が車両検査を実施していたところ、灰色のセダン(ナコンサワン登録)が停止指示を無視して高速で突破を試みた。警察車両による追跡が始まったが、ほどなくして同セダンは制御を失い、道路脇の電柱に正面から衝突した。
運転手44歳が死亡、同乗の19歳が重傷
衝突の衝撃で、運転手のピンヌ・セー・ヘン氏(44歳、チャイナット県出身)は車内で死亡が確認された。助手席に同乗していたナタノン氏(19歳、ピチット県出身)も重傷を負い、救急隊によって近隣の病院に搬送された。命に別状はないものの、長期の治療が必要な状態とみられる。
車内捜索でヤーバ約200万錠を押収
警察が事故車両の車内を捜索したところ、座席下や荷物入れに大量のヤーバ(覚醒剤錠剤)が積み込まれているのが見つかった。総量は約200万錠。プラチュアプキリカン県で今朝1時に押収された106万錠を上回る規模で、北部から南部への輸送ルート上に位置するスコータイ県を経由する形での流通だった可能性が高い。
北部・東北部からの輸送ルートが連日摘発される流れ
ここ数日、タイ国内ではヤーバ・アイス(結晶メタンフェタミン)の大規模摘発が連続している。5月23日にラオス国境沿いのルーイ県ムアン郡でヤーバ2,000万錠+アイス2トン、5月24日早朝にチェンマイ・チェンダーオ郡でヤーバ200万錠、同日深夜にプラチュアプキリカン県でヤーバ106万錠、そして今回のスコータイで200万錠。タイ政府の麻薬抑止政策に沿って、警察・軍・麻薬抑制局(ป.ป.ส.)が複数の地域で同時並行的に検問・追跡を強化している様子がうかがえる。
検問突破→逃走→事故という流れがリスクとして浮上
タイ警察の検問は通常、車両に停止指示を出して車内・荷物の検査を行う形だが、薬物輸送車両が高速で突破を試みると、追跡中に重大事故につながるケースが出てきている。今回のスコータイ事案でも運転手が死亡し、19歳の同乗者が重傷を負う結果になった。検問の安全性と追跡時のスピード制御を両立する運用面の課題が、関係部署の間で改めて議論されている。



