タイ・チョンブリ県パタヤのコンドミニアムで5月15日午前0時23分頃、67歳のスウェーデン国籍観光客Mahmoudi Rad Hossein氏が、5人組のタイ人トランス女性ギャングに11万1,400バーツ(約51万円)を超える現金を強奪される事件が発生した。被害現金はタイバーツ・ユーロ・スウェーデンクローネ・ベトナムドンの4通貨にまたがる。パタヤ市警察のアネック・サラトンユー署長(Pol. Col.)は5月20日以降、容疑者5人を特定して4人を逮捕し、残る1人については緊急の捜索命令を出している。手口は被害者の部屋に2人が招き入れられた後、口論をきっかけに追加で2人を呼び込んで取り囲み、暴行のうえで現金を奪い取り、バイクで逃走するパターンだった。
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5月15日未明、コンドミニアムの部屋で5人組による犯行
事件はパタヤ市内のコンドミニアムの被害者の部屋で起きた。最初は被害者の招きに応じて2人のトランス女性が部屋に入った。途中で「2人をさらに呼ぶ」と口実を作って追加で2人が合流し、計4人が部屋に集まったところで雰囲気が一変。口論が始まり、4人で被害者に暴行を加え、室内の現金と所持品を奪ってバイクで逃走した。実行犯の周辺には5人目の関与者がおり、警察は計5人を容疑者として特定している。
被害は4通貨の現金で計11万1,400バーツ超
奪われた現金の内訳は、タイバーツ約6万7,400バーツ、ユーロ800、スウェーデンクローネ2,000、ベトナムドン500万〜800万。合計でタイバーツ換算11万1,400バーツ(約51万円)を超える。被害者が複数通貨を所持していたのは、各国からの観光地としてのパタヤで両替の段階を経ていた段階だった可能性が高い。スウェーデン人観光客は67歳で、コンドミニアムを長期で利用していたとみられる。
容疑者5人を特定、5月20日以降4人を順次逮捕
捜査の決め手となったのは、コンドミニアムの監視カメラ映像に「被害者がグループに部屋から引きずり出される」場面が記録されていたこと。警察はこの映像と周辺のCCTVを照合して移動経路を追跡し、容疑者5人を特定した。5月20日にポンサコーン氏(通称ミジ)を最初に逮捕、5月23日までに残る容疑者のうち3人を追加で逮捕した。5人目のタナパット氏(通称パティ)は依然逃亡中で、警察署長アネック氏が部下に対し緊急の手配を出している。
パタヤでくり返されるトランス女性ギャングの観光客強奪
パタヤでは観光客を狙ったトランス女性ギャングの強奪事件が以前から繰り返し報じられてきた。本サイトでも4月にインド人観光客がパタヤビーチで金ネックレスを奪われた事件、4月のウォーキングストリートでトランスジェンダー31人が一斉拘束された事案などを伝えてきた。今回の事件は被害者を自室のコンドミニアムまで呼び入れる手口で、外国人観光客が「2人だけならば」と気を許して入室を許可した結果、人数が膨らんで強奪に発展する構図になっている。警察は現場が長期滞在型のコンドミニアムだった点を重視し、宿泊客向けの注意喚起を強化する方針。