タイの代表的リゾート地パタヤで5月13日深夜、高級ヴィラの中で違法な高ステークスポーカー賭博が行われていた現場が、イミグレーション警察・観光警察・地元警察の合同チームに急襲された。中国人16人が逮捕され、うち3人は2階から飛び降りて逃げようとして負傷した。日本人観光客が頻繁に訪れる繁華街のすぐ近くで、中国人による組織化された違法賭博が広がっている実態を浮き彫りにした摘発だ。
イミグレ・観光・地元警察の3部隊合同で踏み込み
The Pattaya Newsの報道によると、急襲は5月13日水曜の深夜帯。パタヤ市内の高級ヴィラに、イミグレーション警察、観光警察、地元のパタヤ警察が合同チームを編成して踏み込んだ。一般の住宅街と違い、外から見ても用途が分かりにくい高級ヴィラを舞台にした「ステルス型」のギャンブル拠点だ。
中国人16人を逮捕、内部は高額レートのポーカー卓
逮捕されたのは中国籍の16人。現場では、違法な高ステークス(高額レート)のポーカーがリアルタイムで進行していた。タイ国内では一部の合法的なギャンブル(宝くじ、競馬等)以外、ポーカーを含むカジノ系賭博は依然として違法で、外国人が組織的に運営すれば不法滞在・在留資格違反まで重なって罪が膨らむ。
3人が2階から飛び降りて負傷、警察が手分けして確保
警察の踏み込みに気付いた中国人の参加者のうち3人は、2階から飛び降りて逃走を図り負傷した。複数階建てのヴィラからの飛び降り逃走は、過去にもパタヤや近郊で散発的に報じられている脱出パターンだが、地面に叩きつけられて打撲・骨折を負うケースが多い。今回も3人が現場で負傷者として確保された。
パタヤの中国人犯罪・違法ビジネスへの取締り強化
パタヤでは近年、中国人グループによる違法ビジネスが断続的に摘発されている。電子タバコの密造工場、不法滞在ホテル運営、違法カジノ、SIMカード詐欺団など、業態を変えながら問題化してきた経緯がある。タイ警察は「外国人観光客が安心して訪れられる街」を維持するため、合同チームでの大規模摘発を継続している。
在タイ日本人観光客が押さえておきたいこと
パタヤを訪れる日本人観光客のほとんどは、ナイトクラブやマッサージ、海岸沿いのバーといった合法エリアで遊ぶため、ポーカー賭博に巻き込まれるリスクは低い。一方で、「高級ヴィラに招待されてカジュアルゲーム」のような形で参加して、結果として摘発に居合わせてしまうケースは外国人観光客の間でも報告がある。「招待元が誰か分からない場所で大金を賭ける」場面には絶対に近づかないのが、結果として自分を守る最も基本的な姿勢だ。