2026年5月1日午後、バンコク中心部を激しい雨が襲い、主要幹線のビパワディーランシット通りで複数地点が冠水した。午後1時半をピークに大気の不安定な状態が続き、ルラムインターラ交差点付近のPTTスタンド前を中心に車両が動かない事態となった。バンコク都洪水防止センターは排水ポンプを稼働させたが、復旧には30分以上かかる見通しで、当局は急ぐ運転者に高架道路への迂回を呼びかけた。
冠水範囲はビパワディーランシット通り沿いの複数交差点と、チャエンワッタナ通りの一部(ビッグCチャエンワッタナ前)に及んだ。バンコク都洪水防止センターは「東北部および北部地区で激しい降雨が観測された」と発表し、自治体は排水ポンプの稼働と側溝清掃を急いだ。
タイは4月下旬から夏季嵐の影響を受け続けている。4月30日には全国64県を直撃する夏嵐ピークが観測され、東北部60%・北部30%の地域で雷雨や強風、雹が発生していた。中国大陸からの寒気団が南下し、暑くなった大気と衝突して大気不安定が続いている状況だ。バンコクでも4月末には体感温度が42度の「危険」レベルに達した直後、数日のうちに大雨に転じる極端な天候となった。
ビパワディーランシットは北部とドンムアン空港、ランシット方面を結ぶ大動脈で、首都圏の通勤通学を支える幹線の一つだ。冠水による全車線停止はドンムアン空港利用者やランシット方面通勤者に時間的影響を与えた。SNSではタクシー運転手や配送ライダーが立ち往生する映像が広がっている。
タイ気象局の例年データでは、雨季入りはおおむね5月中旬とされる。4月末から5月初旬の夏季嵐から雨季への移行期は最も天候が読みにくく、午後の急なゲリラ豪雨で短時間に幹線道路が冠水することが珍しくない。バンコク中心部の在住者は、雨予報が出た日には早めの帰宅か高架道路の選択が無難だ。配車アプリでは渋滞時に料金が大きく跳ね上がる傾向があり、降雨ピーク時間帯の予約は避けたい。