タイ・パトゥムターニー県サームコック郡バンクラブー町を走る9号線(バンブアトン方面行き)の高架橋上で2026年4月29日午前9時30分、28歳のピックアップトラック運転手が居眠り運転で操縦不能になり、道路脇の鉄棒に車ごと突っ込み、その鉄棒が車体を貫通して腹部に刺さり死亡する事故が起きた。
サームコック警察に通報が入り、捜査担当のワッチャラポン・ティアンプラタムプ警視がポーテッサウン財団のボランティアとレスキュー隊と共に現場に駆けつけた。現場の右端車線にはグレーの日産ナバラ(バンコクナンバー)がエンジン停止状態で駐まっており、運転席で被害者(スバン氏、28歳、苗字非公開)が意識不明で倒れていた。
腹部には太さ約2インチ、長さ約1メートルのL字鋼が刺さった状態で、警察と救助隊が懸命にCPRを行ったが、その場で死亡が確認された。鉄棒はピックアップトラックの前面から運転席まで真っすぐ貫通したと推察され、衝突した道路脇の構造物の一部とみられている。
被害者は工事仕事に向かう途中で、車内には部下2人を同乗させる予定だったと家族・関係者が証言している。事故は始業前の朝の通勤時間帯で、長時間労働や前日の睡眠不足が居眠り運転の引き金になった可能性が指摘されている。
タイの長距離通勤では、早朝の高速道路・高架橋上で居眠り運転による単独事故が後を絶たない。今回のように道路構造物が車体を貫通するケースは比較的珍しく、衝撃の大きさを物語っている。サームコック警察は車両側の整備状況と現場の状況を含めて調査を進めている。