タイ・カンチャナブリ県ターマーカ郡ワーイニアウ準区第3村のメークロン川中州で2026年4月29日、クロコダイルのものと思われる大型の足跡と引きずり跡、土を掘った形跡が見つかり、村に動揺が広がっている。コミュニティリーダーは住民に対し、川での遊泳・釣りを全面的に禁止する措置を取った。
発見されたのは中州の砂地に残された足跡で、形状はクロコダイル特有のもの。当局が現場を調べたところ、足跡の近くに大きな穴(巣穴の可能性)も確認された。穴の大きさからして相当な体長の個体である可能性があり、村人は「もし子どもが川に入ったら一瞬で持っていかれる」と警戒を強めている。
メークロン川は普段、川魚漁・川辺での沐浴・観光客の船下りなどで日常的に利用されている。クロコダイルの目撃や痕跡が確認されると、漁師の収入と観光業への影響が出るのは避けられない。過去にもカンチャナブリの運河で野生クロコダイルが捕獲された事例はあるが、メークロン川本流の中州での痕跡発見は珍しい。
カンチャナブリ県では川辺の住宅も多く、自宅の前で洗濯や食器洗いをする生活が根強い。クロコダイルは水際で待ち伏せて獲物を捕らえる習性があるため、足跡発見地点の下流・上流に住む住民は、当面は川面に手や足を入れない判断が必要だ。
野生動物保護区局や水産局が現場の足跡を実測し、生体の捕獲・移送を含めた対応を検討するとみられる。住民からは生息状況を巡る憶測も出ているが、現時点で当局からの公式見解は出ていない。続報があり次第、追って報じる。