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タイ商務省と組んで近日中にドリアン1個100バーツのライブコマースを行うことで議論を呼んでいる女性インフルエンサー「ピムリーパイ」について、商業登記上の事業帝国を整理した分析が報じられた。彼女個人が筆頭株主や役員として名を連ねる会社は少なくとも11社にのぼり、業界誌の集計を合わせると資産総額は11億バーツを超え、把握可能な8社合計の年間売上は約7億7,000万バーツに達するとされる。
ピムリーパイはオンライン販売の「タイ最大級のライブ女王」と呼ばれる存在で、自身のFacebookライブで集客を回しながら、商品ジャンルを次々に拡張してきた。事業領域は生鮮食品、乾物・加工食品、商品輸入、配送、広告、そして自社ブランドの化粧品と食品まで広がる。
特に伸びているのが食品分野で、自社の発酵魚醤ブランドはオンラインとオフライン併売で年商140百万バーツ規模に達したと業界紙は報じている。化粧品事業の中核会社「ピムリーパイ コスメティック」も、年商175百万バーツ規模との集計が出ており、いずれも一企業で数億円相当を生み出す。
集客の核は「ライブコマース」。視聴者が画面の向こうで商品を順番に提示され、その場で購入する仕組みで、彼女のチャネルでは1回のライブで数万から数十万単位の販売数が出る回も珍しくないとされる。今回の商務省との連携によるドリアン1個100バーツライブも、この販売力を見込んだものとみられている。
日本人の感覚では「インフルエンサーが11社を持ち、資産総額10億バーツを超える」事業規模は驚きだが、タイのライブコマース市場ではここ数年、トップ層が大手中堅企業並みの売上規模に到達するケースが目立っている。商務省との直接タッグが議論を呼んでいるのも、こうした巨大な販売力が政府の市場介入と結びついたときの影響を、農家側と市場側がそれぞれ警戒しているためである。

