タイの元歌手ローズマリー・カハンディン氏は2026年4月28日午前10時、バンコクのコックラム警察署を訪れ、自身の13歳の息子がソンクラーン期間中にカオヤイの5つ星ホテルで親しいカメラマンから性的虐待を受けたとして告訴した。本人は会見で「謝罪も金銭での補償も精神を癒やすことはできない。徹底的に法的措置を取る」と言い切っている。
ローズマリー氏はタイとフィリピンの混血で、1990年代から2000年代にかけて活躍した元歌手。今回の事件で告発したのは、息子と長年の付き合いがあるスタジオ専属カメラマン。同氏とは家族ぐるみの友人として認識されていたという。
ローズマリー氏の説明によれば、4月20日にこのカメラマンからLINEで「カオヤイの5つ星ホテルに息子を連れて行き、いろいろな体験をさせて視野を広げてあげたい」と連絡があった。息子本人はあまり乗り気ではなかったが、母親は「いい機会だ」と判断して送り出したという。事件が発生したのは4月23日の午後で、ソンクラーン連休のさなかだった。
被害発覚後、ローズマリー氏は息子の心身の状態を慎重に確認したうえで、加害者側からの謝罪や金銭補償の申し出を拒否し、告訴に踏み切ったと説明している。本人としては「未成年の子どもへの性的虐待を金で済ませることは絶対にしない。最後まで裁判で争う」と強い姿勢を見せた。
タイでは芸能関係者の家族を巻き込んだ事件は社会的影響が大きく、SNSでも一気に拡散している。カオヤイは在タイ日本人にも人気のリゾート地で、5つ星ホテルが集積するエリアだ。日本人の感覚では「親しい友人が13歳の少年をリゾートに連れて行く」状況自体に強い違和感が走るが、タイのSNS上では「親が監視できない場所に未成年を預ける危険性」を改めて議論する声が広がっている。