コーンケン県ムアン郡ナイムアン区で2026年4月28日午後2時半ごろ、路上に停車した白いトヨタ・セダン(バンコクナンバー4389)の車内で4歳の女児が亡くなった状態で発見された。体感気温が42度を超える「危険」レベルの猛暑が続くなか、短時間の車内放置で起きた熱中症死とみられる。
事件の経緯
34歳の母親は「これから娘を遊びに連れて行く」と声をかけて車を路上に停め、その場を離れた。コミュニティ前に設置されたCCTV映像には、女児が車内で母親を待っている様子が映っていた。母親が戻ると女児はすでに意識を失っており、緊急処置を受けたが死亡が確認された。
コーンケン署のヨットワット署長らが現場に急行し、法医・救急チームとともに状況を確認した。事件性の有無について捜査が進められている。
42度超えの「危険」レベル
4月28日のコーンケンは体感気温が「危険」段階(42度超)に達していた。気温35度の日の車内は、エアコンをつけていない状態では20分で60度超に達するとされる。4月のタイはその気温より高く、閉め切った車内の温度上昇は極めて速い。
繰り返される車内放置による熱中症死
タイでは毎年暑季(3〜5月)に車内放置による幼児死亡が繰り返される。地方では「ちょっとだけ」の感覚で車を離れる親が後を絶たず、5分・10分の外出が命取りになるケースがある。タイ保健省は毎年「絶対に子どもを車内に置かない」と呼びかけているが、認知が行き渡っていない。
猛暑が続く期間は、幼児を連れた移動で車から降りる際には必ず一緒に降ろすことが唯一の対策だ。

