タイ・バンコクのバンケー区にあるホテルで2026年4月28日夜10時50分、20歳の女性「マダム」が15歳の少女を売春媒介していたとして、警察の囮捜査で現場逮捕された。容疑者はFacebookで18歳未満の児童買春の取引を持ちかけ、現場で取引が成立していたところを押さえられた。
逮捕したのはペッチカセム警察署のパラモート・ジャンブンケーオ警視長らの合同捜査チーム。警ら部隊191、麻薬・人身売買捜査部隊、首都警察の人身売買対策センターが連携し、警察スパイとして交渉役を立て、児童売春の取引現場をホテル室内で押さえた。
容疑者ケートティップ氏(20歳・苗字非公開)は、児童を実際に手配したことを取り調べで認めている。被害者の少女(15歳・仮名「エー」)はその場で保護され、福祉機関と連携した保護観察の手続きに入った。タイ国内では18歳未満を対象とした性的サービスの提供・媒介・購入に対し、児童保護法と人身売買防止法で重い罰則が科される。
タイの首都圏では、Facebook等のSNS経由で児童売春の取引が水面下で広がっており、警察は囮捜査を中心に摘発を続けている。今回のように容疑者本人がまだ20歳の若年層という構図も増えており、加害者が自身も若いまま「マダム」として児童を取引する世代連鎖が問題視されている。
バンケー区はバンコク郊外の住宅地で、トンブリ側(チャオプラヤー川西岸)に位置する。観光客が比較的少ない一方、地元の細路地に簡易ホテルやパーティ系施設が散在しており、こうしたエリアが児童買春の温床になりやすい構造的な問題が指摘されてきた。今回の摘発はその実態を改めて示すかたちとなった。