ウドンタニ県チャイワン郡で4月27日、ヤーバー(覚醒剤錠剤)11錠を所持していたプラウィット氏(49)が逮捕された。容疑者は「痛風持ちで歩けないため、ヤーバーを常用する必要がある。摂取すると痛風が治って普通に歩ける」という独自の医学的主張を警察に展開。タイのSNSで「珍言い訳」として話題を集めている。
事件はチャイワン警察署のラットポルチャイ・ペンソンクラム署長が指揮する麻薬捜査チームが、カムロー地区4村の住宅を包囲・捜索したことから始まった。室内からヤーバー11錠を発見し、所持していたプラウィット氏を確保。本人が痛風で歩けないため、警察官が両側から支えて車両に乗せる場面となった。
プラウィット氏の主張は次の通り。「自分は痛風持ちで、ヤーバーを常用する必要がある。摂取しないと歩けない。摂取すれば痛風が治って普通に歩けるようになる」。医学的根拠は皆無で、警察も笑いをこらえつつ手続きに進んだとされる。
プラウィット氏は第1類薬物(メタンフェタミン)の使用・所持で立件される。タイは前サイクルで警察が1ヶ月で麻薬1,500ネット解体・ヤーバー6,300万錠押収した大規模摘発作戦の最中で、地域レベルの取り締まりが続いている。
タイでは薬物使用者の逮捕時に、奇妙な言い訳を試みる事例が時々報じられる。「呪文で薬物を隠していた」「家族の医療代のためだった」など、種類は様々。プラウィット氏の「痛風」言い訳は、医学知識の欠如と薬物常用の自己正当化が同居した珍しいパターンで、SNS上では「ヤーバーは痛風薬じゃない」「医療詐欺レベル」とコメントが集まっている。
警察は容疑者の入手ルートと販売先の有無を捜査拡大する方針。痛風言い訳がどこから来たかも気になるところだが、捜査の本筋は地域の薬物流通網の解明にある。1ヶ月で1,500ネットワークを解体した大規模摘発の余波が、地方の末端逮捕でも続いていることを示す事案だ。