タイ北部プラヤオ県メーチャイ郡シリトーイ区第13村で2026年4月27日午後8時47分、トヨタの軽トラックが暗い山道で横滑りし、約50メートルの深い谷へ転落した。荷物を積んだ車両は前後ともに大破したが、運転手と同乗者の2人は軽い擦り傷と打撲で一命をとりとめた。
事故の詳細
カオソットによると、シリトーイ自治体の防災ボランティア(อปพร.)が通報を受けて現場に急行した。夜間の山間部で崖下50メートルに転落した車の捜索と救出作業は困難を極めた。懸命な救出活動の末、2人は山から引き上げられ、最寄りの病院に搬送された。いずれも命に別状はなかった。
車両は転落後に密林の大木の間に停止し、車内の荷物が散乱していた。車両は大破して廃車状態となった。
生還できた理由
転落高さが50メートルにもかかわらず2人が軽傷で済んだ要因として、密林の木々が落下衝撃を緩和したことが挙げられる。正面から硬い地面に叩きつけられるのを木々が防いだ可能性が高い。
また、2人がシートベルトを着用していたことが軽傷に留まった理由として考えられる。タイでは農村部でのシートベルト着用率が都市部より低いとされるが、今回は安全対策が功を奏した可能性がある。
プラヤオ県の山岳地形
プラヤオはタイ北部の山岳県で、隣のチェンライ・チェンマイと同様に急峻な道路が多い。夜間の山道は街灯がない区間が多く、疲労した運転者や不慣れなルートでの事故リスクが高い。
タイの農村部では農産物の輸送に軽トラック(กระบะ)が広く使われており、積載量を超えた荷物を積んで走行するケースも多い。過積載は重心が高くなることで横転・転落リスクを上げる。
タイの山岳道路事故
タイ交通事故減少センター(TSC)のデータによると、北部山岳地帯での車両転落事故は全国平均より高い発生率を示す。カーブの多い山道でのブレーキ機能異常が原因となるケースも多く、定期的な車両整備が強く推奨される。

