4月27日午前10時21分にナコンラチャシマ県チョクチャイ郡ダンクワン地区の金店を覆面強盗で襲った中国人2名が、同日18時30分にバンコクで検挙された。レンタカーの返却に立ち寄った所を首都圏警察が押さえた形で、押収された金指輪は30個以上に上る。逃走から約8時間でのスピード解決となった。
強盗が発生したのは午前10時21分頃。覆面姿の2人組がガラスケースをハンマーで破壊し、金の指輪30個以上を奪い、トヨタ・ヤリスでチョクチャイ方面に逃走した。地元住民が一時バイクで追跡した場面もあったが、車両は途中で消失。コラート警察が直ちに広域捜査網を敷いた。
逃走車両はレンタカーで、犯人2名はバンコクに戻った後、レンタカー店に車を返却しようとしたところを首都圏警察(プラウェート署管轄)に確保された。シヤム・ブンソム首都圏警察総監の指揮のもと、第4管区・第5管区・プラカノン署・プラウェート署の合同捜査チームが対応。容疑者の1人はジョー・チンタオ氏(Zou Qintao、27歳)で、もう1人の身元は今後の取り調べで明らかになる見通し。
タイでは外国人による犯罪が散発的に報じられているが、中国人若者2名が組んで地方の金店を襲い、ヤリスで逃走、バンコクで検挙という構図は珍しい。「外国人犯罪」「金店強盗」「中国人若年層」という3要素が重なり、SNSでは「タイの治安は今どうなっている?」という議論も広がっている。
コラート(ナコンラチャシマ)はバンコクから北東約260キロで、観光や物流で日本人の通行も多い地域。金店襲撃は日中の白昼堂々で、近隣の住民が即座に追跡したが、覆面とハンマーで武装した相手には限界があった。在タイ日本人にとっても「日中の地方都市の安全」を考え直す機会となる事案だ。
警察は2人を起訴に向けて取り調べを進める。動機・滞在資格・タイ国内での過去の犯歴・共犯者の有無など、捜査の焦点は多い。レンタカーを使う逃走は自身の身分証明や登録情報を警察に提供する形になるため、極めて短期間での検挙につながった。