(関連記事:警察庁が「ゴミコンテンツ作るな」と異例警告)
インフルエンサー「ベード・ワンワーンワーン」が4月のソンクランで人の顔に塗りつけた粉について、4月27日に初の被害者が表立った。粉が目に入り強い炎症を起こしたとして、警察への告発を準備中だという。警察庁が前日に「ゴミコンテンツ作るな・シェアするな」と異例の刑事訴追警告を出した翌日の展開となる。
告発準備の経緯はSNSアカウント「ソー・パウ - この件は重大」が公開した。被害者は「最初に塗られた瞬間、普通の粉ではないと分かった。ラテックス糊だと理解して、目に入った刺激から急いで水で洗った」とチャットで証言した。目の炎症は今も強く残っており、告発に向けた準備を進めている。
ベード本人は事件後、塗布したのは「目地材」ではなく「キャッサバ粉(แป้งมัน)」だと釈明していた。コンテンツ用途で実際にコップに溶かして飲むデモまで動画に追加していた。今回の被害者出現は、その釈明と矛盾する角度からの新展開で、ベードの説明責任が改めて問われる場面となる。
最初の塗布動画はサムットプラカン県プラプラデーンのソンクラン水祭で撮影され、4月26日にSNSで批判が爆発。その後、ベードがキャッサバ粉と弁明して飲むデモ、クロコダイル印社が動画削除を指示するなど、火種は社会問題に発展していた。
タイ警察庁は前日4月26日付の警告で、嫌がらせコンテンツに刑法第397条(罰金最大5,000バーツ)、化学物質で身体に危害を与えた場合は刑法第295条(懲役2年以下または罰金最大4万バーツ)、偽情報拡散はコンピュータ犯罪法を適用すると明示している。今回の被害者の告発が成立すれば、これらの条項のうち身体傷害罪が現実の適用対象として動き出す。
告発受理後は、塗布物の成分鑑定が焦点になる。ベードの「キャッサバ粉」主張と、被害者の「ラテックス糊と理解」の証言、警察の「目地材」前提のコメント、それぞれが食い違う中で、警察と検察がどの段階で物質を確定させるかが、今後の展開を左右する。

