タイ南部プーケット県カトゥー郡パトン副区のしゃぶ・麻辣店内で4月26日、外国人とみられる男が客と店員に絡んで暴れ、店長に取り押さえられて大泣きする動画がFacebookに投稿され、ネット上で一気に拡散した。地元のパトン警察署が現場に駆け付けて男を署に連行し、現在事実関係を調べている。
動画を投稿したのはSirinthip Phoosuwanさんで、店内で食事中に異常を察知してスマホで撮影した。同氏のコメントによると、最初に男は近くに座っていた客に「Open?」と声をかけ、店内を何度も出入りする不自然な動きを見せていた。次第に挙動が荒くなり、白いシャツを着た店長と思われる男性に襲いかかった、というのが投稿者の説明だ。
押さえに入った白シャツの男性が黒シャツの男にビンタを入れたところ、男が店内に響く大声で泣き叫び、客と店員が騒然となった。投稿者は当時映画を観ながら食事中で「全部を目撃したわけではないが、絡まれている店員の尊厳が踏みにじられているのは見過ごせなかった。撮影しないわけにはいかなかった」と書き添え、#ป่าตองภูเก็ต のハッシュタグで投稿した。
容疑者の男は、投稿者によると見た目から「インド人と推定される」と書かれているが、確定情報ではない。パスポートや国籍は警察が確認中で、現時点で公式発表はない。被害の程度(物損・けが人)も不明で、店長への暴行が成立する場合は外国人による暴力事件として処理される可能性がある。
パトンはプーケット最大の観光地であり、しゃぶ・麻辣の店は深夜まで営業する人気カテゴリだ。パトンビーチ周辺では2024年以降、外国人観光客同士・外国人と店員のトラブルが繰り返し報じられており、今回の動画もその文脈で受け止められた。Facebook上のコメントには「店員の対応が冷静で素晴らしい」「ビンタは正当な店内秩序の維持」と店側を擁護する声が多く、外国人男に対しては国外退去を求める意見が並んだ。
タイの法律上、店内で器物を壊さずに人を殴った場合は暴行罪(傷害は軽傷でも問われる)の対象となり、有罪になれば滞在中のビザ取り消しと一定期間のブラックリスト措置がとられる可能性がある。一方、店員の側がビンタで応戦した点は「正当防衛」の範囲が問題になり得るが、相手が先に手を出したことが動画で確認できれば免責される構図だ。
タイ観光庁は近年、行儀の悪い外国人観光客への対策キャンペーンを継続している。先に書いた7-Elevenで自分に牛乳とスナックをぶちまけた外国人観光客の動画事件も同じ4月25-26日の話題で、外国人観光客のマナー問題が連続して炎上している。