タイ東海岸のパタヤ近郊、チョンブリ県バーンラムン郡のホアイヤイ地区で4月22日午前、警察が外国人居住者向けの住宅開発地を一斉捜索し、中国人を中心とする外国人9人を逮捕したことが発表された。押収物には電動麻雀卓や電子タバコ(ベイプ)、税関未通過の外国製タバコが含まれ、賭博・密輸・違法就労の複数容疑で立件される見通しだ。
摘発は警察第2管区(Provincial Police Region 2)が主導。指揮を執ったのはホアイヤイ警察署長のワラワット・ニティヤワン氏で、4月22日(火)午前10時30分に同地区内の特定のビレッジプロジェクトを包囲し、合同チームで家宅捜索を行った。
ホアイヤイは近年、中国人を中心とした外国人投資家・居住者が増加するエリアで、ビーチ沿いのパタヤ中心部から少し内陸に入った住宅・別荘街として知られる。今回の摘発対象も、見た目は一般的な外国人居住者のビレッジだが、内部に賭博・密輸インフラが設置されていた疑いがある。
現場で押収されたのは、電動式の麻雀卓(電動でパイを自動処理する装置)とその付随するギャンブル関連機材、タイで合法流通していない電子タバコ製品、そして関税を通っていない外国製タバコなど。タイでは電子タバコの輸入・販売・使用が原則禁止されており、違反時は罰金・禁錮刑の対象となる。
逮捕された9人の多くは中国籍とされる。容疑は、観光ビザでタイに入国しながら労働許可証なしで就労していた「違法就労」、電子タバコの所持と密輸関与、そして一部は不法入国の疑い。具体的な国籍内訳や労働の実態については、今後の取り調べで明らかになる見込みだ。
身柄拘束された容疑者全員と押収物は、ホアイヤイ警察署に移送された。追加の事情聴取、関係者の特定、中央捜査司令部や入管との連携などを経て、複数罪状での立件手続きが進められる。タイではパタヤ・バンコク・チェンマイ・クラビなどで、近年こうした中国人絡みの賭博・密輸・違法就労の摘発が相次いでおり、同種事件への警戒が続いている。
パタヤ周辺は、在タイ日本人コミュニティにとっても身近なエリア。観光地として栄える一方で、住宅地の一部がグレーゾーンの外国人活動拠点となりうる地域特性があり、観光客・長期滞在者ともに周辺住宅地の治安動向には注意が必要だ。
今回の摘発は、タイ当局が観光シーズン終盤から低シーズンに移る4月後半に、外国人集中エリアの違法活動を一掃する動きの一環とみられる。直近ではクラビでイスラエル人女性のOnlyFans販売摘発、ノミニー会社500社超の一斉捜査など、外国人関連案件の摘発が相次いでいる。