バンコク都庁(BMA)が首都圏内のバス停1,100カ所を年内に刷新し、そのうちおよそ500カ所をリアルタイムのバス到着情報が表示されるデジタル型に置き換える計画を発表した。BMAのエックワラヌ・アムラパール広報官が21日に明らかにしたもので、「もう到着時間を当てずっぽうに待たなくていい」時代に一歩近づくことになる。
新しいバス停は、従来の大型シェルター型を廃し「シングルポール型(1本の細いポール)」で統一される。大きな屋根とベンチのかわりに、細いポール本体に到着時刻、路線マップ、行き先、周辺案内を表示するデジタルスクリーンを埋め込み、歩道スペースを最大限に残す設計だ。
ポール自体にはLED照明も一体で組み込まれる。夜間はバス停周辺を明るく照らし、BMAが推進する夜の街路の安全確保策にもつなげる狙いだ。盲人や視覚障害のある利用者が識別しやすいよう、地面との色コントラストやサインの高さにも配慮しているとされる。
整備1,100カ所のうちデジタル表示付きは約500カ所、残りは基本の新型サインに更新される。路線図や時刻表を紙で貼るのではなく、デジタルで一元更新する形を取ることで、運行ダイヤ変更や一時迂回にも素早く反映できるようになる。
システムは都内交通関連の公的機関と民間企業の共同開発で、陸運局、バンコク大量交通公社(BMTA)、TSB、Bangkok City Lab、ViaBus、Mayday!が名を連ねる。スマートフォン側ではすでに広く使われているViaBusやBMTA公式アプリと情報を共有し、バス停のサインと手元のアプリで同じ到着時刻が見られる。
バンコク在住の日本人駐在員やその家族にとっても、バスは渋滞する主要道路を走る路線でこそ不便な一方、オフィス街や大学近辺の短距離移動では手軽さが魅力だ。行き先不明や「どのバスを待っているのか分からない」不安が減れば、タクシーやGrabに頼らずバスを選べる場面が増えることになる。