タイの主婦の間で「冷蔵庫に新品のトイレットペーパーを1巻入れておくと、臭いも湿気もすっきり取れる」という裏技が改めて注目を集めている。タイ語ニュースサイト「Khaosod」が22日に特集し、SNSでも試してみたという投稿が並び始めた。
やり方はいたって単純だ。まだ封を開けていない新品のトイレットペーパーを1巻用意し、袋や包装は付けたまま冷蔵室の角か下段にそのまま置く。食材を並べ替える必要も、紙をほどく必要もない。通常どおり冷蔵庫を使いながら、3日から5日ほどで気になっていた臭いが薄れ、内部の湿り気も軽くなるという。
原理は紙の構造にある。トイレットペーパーは多層の紙繊維で組まれており、湿気を素早く吸い込む性質を持つ。冷蔵庫内で発生するイヤな臭いは、実はこもった湿気がバクテリアを育て、そこから生まれるガスが原因になっていることが多い。余分な湿気を紙が抱え込めば、バクテリアの繁殖が抑えられ、臭いの元が断たれる。
さらに、チーズや漬物、魚など強い匂いの食品から空気中に出てくる揮発性の分子も、紙の表面に取り込まれるとされる。重曹を入れる、コーヒーかすを置く、市販の脱臭剤を差し込むといった定番の方法と同系統の対策だが、トイレットペーパーはどの家庭にも常備してある点で敷居が低い。
タイは1年を通じて高温多湿の日が多く、冷蔵庫の結露やドアパッキンのカビに悩まされる家庭は少なくない。ドリアンやマンゴスチンなど香りの強い果物をまるごと保管する文化もあり、庫内の匂い移りは日本以上に手強い問題である。無料同然で始められる裏技として、駐在員家庭でも試す価値がある。
注意点は「新品で未使用のもの」を使うこと、そして紙が湿ってきたと感じたら定期的に新しい1巻に交換することだ。使い終えた紙はそのまま普段どおりトイレで使える。日本では試した例が少ない方法だが、梅雨どきや夏場の日本の冷蔵庫にも応用できそうな一手である。