タイの観光警察がAI顔認識技術を活用して、オーバーステイ中にソンクランを楽しんでいたインド人男性を捕捉した。パタヤで4月20日に発表された事案で、タイ観光警察がテクノロジーによる治安強化を進める姿勢が鮮明になった。
The Pattaya Newsによると、事案を発表したのはタイ観光警察司令官のサクシー・シラ・プアックアム陸軍中将。観光客の多い地域での犯罪防止と抑制のために、最新技術の活用を推進する方針を示している。AI顔認識システムを使った特定は今回のパタヤでのインド人オーバーステイ者逮捕が一例である。
捕捉されたインド人男性は、入国期限を過ぎて滞在しており、本来はすでに出国すべき状況だった。ソンクラン休暇中に観光地で楽しんでいたところ、AIの顔認識システムがデータベースと照合してオーバーステイ者と特定した。
観光警察が重視するのは「逮捕令状発行者」と「オーバーステイ外国人」の2つのカテゴリである。タイは年間3000万人を超える外国人観光客を受け入れる国で、そのなかには犯罪逃亡者や長期違法滞在者も紛れ込む。人手頼みの検問では対応が追いつかないため、AI活用が現実的な解になっている。
タイの観光警察は近年、スワンナプーム空港やドンムアン空港で顔認識システムを導入し、入出国管理局と連携した運用を始めている。街中での実用化はこれからで、今回のパタヤでの事例は「観光地の日常空間でもAIが機能する」ことを示した意味が大きい。
在タイ日本人にとっては、ビザ期限の管理が以前にも増して重要な時代になったことを示す事例である。短期滞在ビザや観光ビザでの長期滞在、延長手続き漏れなどで「オーバーステイ」になれば、今後は街中で思わぬ形で特定される可能性がある。
日常のパスポートと入国日スタンプの確認、必要な延長手続きの先取りが安全な滞在の基本となる。AIが観光警察の目と耳になる時代に入った。