タイ北部パヤオ県で、覆面をかぶった強盗が、店先に置かれた現金チャージ機をこじ開けようとして果たせず、機械ごとピックアップトラックの荷台に積んで持ち去った。5月29日未明の犯行で、警察は計画的なものとみて防犯カメラの映像を調べている。
こじ開けられず、機械ごと積んで逃走した
現場となったのは、パヤオ県チュン郡ロー町にある店舗である。警察によると、犯人は黒いピックアップトラックで店の前に乗りつけ、目出し帽のようなもので顔を完全に隠していた。
犯人はまず、現金が入ったチャージ機をその場でこじ開けようと試みた。しかし開けることができなかったとみられ、最終的には数人がかりで機械そのものを荷台に積み上げ、短時間で現場から走り去った。タイでは、現金を入れて携帯電話の通話料や電子マネーをチャージできる端末が、商店の軒先などに広く置かれている。中に現金がたまるため、こうした端末は窃盗の標的になりやすい。
深夜を狙った計画的な犯行か
警察は、今回の犯行が事前に下見をしたうえでの計画的なものだったとみている。住民の多くが眠る深夜の時間帯を選び、短時間で犯行を終え、顔を隠して身元が分からないようにしていたためだ。
担当する署は、証拠を集めるとともに、集落の出入り口や周辺の防犯カメラを確認し、逃走経路を割り出そうとしている。手口の似た事件が各地で起きており、同じグループが連続して犯行を重ねている可能性もあるとみて調べている。
狙われる無人のチャージ端末
現金を扱う無人の端末は、店員が常駐していないことも多く、深夜は特に無防備になりやすい。今回のように、その場で開けられなければ端末ごと運び去るという大胆な手口は、計画性と実行の速さがそろわなければ成立しない。
警察は防犯カメラの解析を急ぎ、車両や人物の特定を進めている。無人端末を置く店舗にとっては、設置場所や固定の方法、夜間の防犯対策が改めて問われる事件となった。