タイ東部チョンブリ県バンブンで、就労許可を持たずに働いていたとして中国人8人が摘発された。バンブンとノンヤイにまたがる工業団地の一帯で行われた合同摘発で、警察は今後、彼らに住まいや便宜を与えていた側にも捜査を広げる方針である。
工業団地で中国人8人を摘発
摘発を指揮したのは、バンブン署のクリサナ・マスク署長である。署長の指示で合同の取り締まりが行われ、就労許可なく働いていた中国人8人が拘束された。一時的な滞在許可は得ていたものの、許可なく働いていたケースも含まれるという。
容疑はタイの入管法と労働関連法の違反である。タイでは外国人が働くには職種や雇用主に応じた就労許可が必要で、観光や短期滞在の資格のまま働くことは認められていない。
住まいや便宜を与えた側にも捜査を広げる
警察は、無許可で働いていた中国人を摘発するだけでなく、彼らに住まいや保護を提供していた側にも捜査を広げる構えを見せている。不法な就労が成り立つ背景には、滞在の場や仕事を用意する協力者の存在があるとみているためだ。
工業団地は、こうした無許可就労の温床になりやすい場所の一つである。警察は摘発の対象を、働いていた本人だけでなく、それを支える側にも広げることで、構造ごと断ち切ることを狙っているとみられる。
強まる不法就労の取り締まり
タイ政府は先ごろ、観光客を装った不法就労などを理由にノービザ滞在を60日から30日へ短縮する方針を決めており、外国人の不法就労をめぐる取り締まりは各地で強まっている。
今回のチョンブリでの摘発も、その流れの中にある。観光やビジネスで多くの外国人が行き交うタイでは、正規の手続きを踏まない就労がたびたび問題となっており、当局は今後も摘発を続ける姿勢を示している。