タイ・ウドンタニ県の男性が中古で購入した赤いシボレー車が、覚醒剤320万錠あまりを運んでいた事件の車だったことが分かった。男性は名義変更も済ませて普通に乗っていたが、後から車の来歴を調べて衝撃を受けたという。押収されたはずの事件の車が、なぜ中古車市場に出回っていたのか、疑問の声が上がっている。
中古で買った車が、大型麻薬事件の車だった
車を購入したのは、ウドンタニ県で住宅建設を請け負う34歳の男性である。ノンブアランプー県の中古車店で、赤いシボレー・トレイルブレイザーを買った。陸運局での名義変更も問題なく済み、不審な点は感じられなかったという。
ところが後になって調べたところ、この車は2025年に起きた大きな麻薬事件で、覚醒剤320万錠を超える量を運ぶのに使われた車だったことが判明した。何の変哲もない中古車だと思っていた一台に、重大な犯罪の過去があったことになる。
中央分離帯を飛び越えて発覚した事件
問題の車が関わった事件は、当時のニュースでも大きく取り上げられたものだ。車はカーブを曲がりきれずに中央分離帯を飛び越え、その積み荷から1,200万バーツを超える価値の覚醒剤が見つかった。
つまり、この車は事件の証拠品として扱われたはずの一台である。男性は、フロントガラスに切り傷のような跡があるのに気づいてフィルムを貼り替えに出し、車内では耳元で謎の囁き声を聞いたとも訴えている。一連の出来事から、男性は車の来歴に強い不安を抱くようになった。
なぜ事件の車が売られていたのか
男性は、消費者の相談に乗るページの運営者に助けを求めた。最大の疑問は、麻薬事件に使われ、本来であれば差し押さえられているはずの車が、どのような経緯で中古車として一般に売られたのか、という点である。
事件に使われた車両がどう処理され、どの段階で再び市場に出たのか、はっきりしたことは分かっていない。中古車を買う側からすれば、車の来歴を完全に把握するのは難しく、思わぬ過去を抱えた車をつかまされる可能性もある。今回のケースは、そうした中古車取引の死角を浮き彫りにしている。