タイ・パタヤのソイ・クロムティーディン3(ซอยกรมที่ดิน 3 / Soi Krom Theedin 3)のレンタル部屋3階で2026年5月26日午前0時36分、30歳のタイ人トランス女性プラヤパット氏(Prayaphat、姓非公開)が、彼氏の「Boss」(国籍未確認)に首を切り付けられて重傷を負った事件が発生した。動機は700バーツ(約3,200円)の金銭トラブルで、知人の証言によると「Bossがプラヤパットの700バーツを盗み、それを巡る口論の末に犯行」とされる。Bossは犯行後すぐに部屋から逃走、現場の防犯カメラには「最後に部屋を出る走る姿」が記録されていた。パタヤ警察は犯人の追跡を進めている。本日同日に並行して報じられたパタヤ中国人男性によるトランス女性暴行事案(関連:パタヤで中国人男性が割れたグラスでカトゥーイを切りつけ31針、料金未払い逃走)と並んで、パタヤのLGBTQ+コミュニティへの暴力連続事案として注目されている。
5/26早朝、ソイ・クロムティーディン3の3階レンタル部屋
事件発生はパタヤ市内のソイ・クロムティーディン3(Soi Krom Theedin 3)、建物3階のレンタル部屋。同エリアはパタヤの中心市街地に近い住宅地区で、外国人観光客・在留外国人・タイ人サービス業従事者が混住するコンパクトなエリア。
事件のタイムラインは以下の通り。
- 5月25日午後9:00頃: 被害者プラヤパットさんの知人が部屋から出る
- 5月25日午後11:00頃: 知人が部屋に戻ると、プラヤパットさんが負傷した状態で発見
- 5月26日午前0:36: パタヤ警察に通報
通報を受けたパタヤ警察が現場に急行、ベッドのそばで首に重症の切り傷を負って倒れていた被害者を発見した。
被害者プラヤパットさん、首に重傷で救急搬送
被害者プラヤパットさん(30歳、タイ人トランス女性)は、3階の部屋で発見された時点で首に重症の切り傷(severe wound to her neck)を負っていた。救助隊員が現場で応急処置を行い、近隣の病院に緊急搬送した。
首は頸動脈・気道などの致命的部位を含む部位で、刃物による深い切り傷は失血死のリスクが高い。プラヤパットさんの治療経過は本記事執筆時点で正式発表されていないが、救助隊員と病院の救命処置で命を取り留めた可能性が高い。
加害者「Boss」、700バーツ盗難を巡る口論が動機
警察の事情聴取と知人の証言で判明した犯行動機は、700バーツ(約3,200円)を巡る金銭トラブル。
- プラヤパットさんが「Bossが私の700バーツを盗んだ」と主張
- 二人の間で口論が激化
- Bossがナイフ等の刃物でプラヤパットさんの首を切り付け
- 犯行直後にBossが部屋から逃走
700バーツという比較的少額の金銭がトリガーとなった暴力事件で、痴情のもつれと薬物使用の可能性、関係の構造的問題などが背景に複合している可能性がある。
防犯カメラに「Boss逃走の瞬間」、警察追跡中
パタヤ警察が現場周辺の防犯カメラ映像を確認した結果、Bossが部屋から走って逃走する瞬間が記録されていた。Bossは事件発覚前(被害発見前)に既に現場を離れており、計画的な逃走と見られる。警察は以下の捜査を並行で進めている。
- Bossの身元特定(知人・隣人・大家への聞き取り)
- Bossが立ち寄りそうな場所(常連の店、友人宅、滞在先)の捜索
- 逃走経路沿いの防犯カメラ映像の解析
- 出入国管理局との連携(国境越え逃走の可能性)
パタヤのLGBTQ+暴力、連続事案として浮上
本事案は、5月25日に報じられた別事案(関連:パタヤで中国人男性が割れたグラスでカトゥーイを切りつけ31針、料金未払い逃走)と並ぶ「パタヤでのLGBTQ+暴力」連続事案。前回は中国人男性による割れたグラス攻撃で31針、今回はタイ人または外国人の彼氏による首切り付け。
パタヤは、世界的に有名なLGBTQ+フレンドリーな観光地である一方、トランス女性に対する暴力リスクが構造的に存在する地区でもある。サービス業従事者として働くトランス女性、観光客との交流、痴情のもつれ、金銭トラブル、薬物使用などの複合要因が、暴力事件の温床となっている。
タイのLGBTQ+保護、同性婚法制化後も課題
タイは2024年に同性婚を法制化(2025年1月発効)し、LGBTQ+権利保護で東南アジアのリーダー的立場を取っている。一方で、トランスジェンダー女性に対する性暴力・身体的暴力は依然として深刻な課題。公的支援(警察への信頼、医療機関の対応、シェルター施設、心理カウンセリング)の体制整備が継続的に求められている。
パタヤ警察、外国人観光客連続事件への対応強化
パタヤ警察は近年、外国人観光客が関与する事件の対応を強化してきた。中国大使館の渡航警告(サケーオ警察恐喝事件)、中国人男性のカトゥーイ暴行、英国人男性の医師ひき逃げ(コ・パガン)など、複数の事案が同時並行で進行している。パタヤを含む観光地での「外国人観光客×トラブル×SNS拡散」という構図は、タイ観光業界全体への影響を考えると無視できないテーマ。
ソイ・クロムティーディン、パタヤ中心部の生活道路
ソイ・クロムティーディン(ซอยกรมที่ดิน / Soi Krom Theedin、タイ語で「土地局のソイ」を意味する)は、パタヤ中心部の生活道路の一つ。住居・小規模商店・サービス業店舗が混在するエリアで、地元タイ人と長期滞在外国人が混住している。本事案の現場はソイ・クロムティーディン3(枝道3)で、メインのソイから派生する細い道路に位置する。



