ヤソートーン県クムグーン郡バーンターコーで4月16日午後2時20分ごろ、近くの水田から打ち上げられた手製ロケットが制御を失い、民家の屋根を直撃した。家人は外出中だったため怪我人はいなかった。
ロケット祭り(バンファイ)はタイ東北部に古くから伝わる雨乞いの伝統行事で、5月の田植えシーズン前に各地で開催される。手製のバンブーロケットに黒色火薬を詰め、できるだけ高く飛ばした村が豊作になると言われている。ヤソートーン県は「ロケット祭りの聖地」として国内外から多くの観光客が集まることでも知られ、毎年5月に県主催の大規模なバンファイ祭りが行われる。
今回の事故は祭り前の練習打ち上げか非公式の祭りで発生したとみられる。ロケットは水田から発射されたが、軌道が定まらずに住宅地方向へ飛んでいき、民家の屋根に激突した。屋根の一部が損壊したが、家主のウィライワンさんは「家にいなくて本当に幸運だった」と語った。
バンファイは豊穣を祈る民俗的な行事である一方、毎年のように事故が発生する。手製ロケットは設計や火薬の量が不安定で、発射後に予期しない方向に飛ぶことがある。2024〜2025年にも複数の県でロケットが住宅や電線に当たる事故が起きており、怪我人が出たケースもある。タイ政府は公認のバンファイ大会以外での打ち上げを原則禁止しているが、地方の村では伝統として続けている地域が多い。



