パタヤのウォーキングストリートで2026年4月17日、中東系とみられる若者3人が欧州人の高齢観光客に突然暴行を加える様子を撮影した動画2本がSNSで拡散し、タイ国内で大きな反響を呼んだ。水かけ祭り(ソンクラン)の最中に起きた事件だった。
動画が捉えた暴行の様子
動画には、水かけを楽しんでいた高齢の欧州人男性に若い男性3人が突然襲いかかる場面が映っている。数十秒にわたる暴行の後、周囲にいた人々が割って入り、被害者は助け出された。動画はパタヤのSNSコミュニティで急速に拡散し、24時間以内に数百万回以上再生された。
パタヤ警察は動画を確認し、容疑者の特定に向けた捜査を開始したと発表した。被害を受けた欧州人男性は病院で治療を受けたとみられる。
ソンクランのパタヤで相次ぐ外国人トラブル
2026年のソンクラン期間(4月13〜17日)中、パタヤでは外国人絡みの暴力事件が複数発生した。同期間中にはオートバイタクシードライバーと外国人観光客が乱闘する別の動画もバイラルとなり、パタヤの治安に対する懸念が高まっていた。
ウォーキングストリートはパタヤ南部の歓楽街の中心で、バー・クラブ・ゴーゴー・マッサージ店が軒を連ねる。ソンクラン期間は水かけが許可されるため、深夜まで大勢の人が集まる。アルコールの摂取量が増える環境とトラブルの多発には相関がある。
タイの観光業が直面する課題
こうした事件はタイの観光地としてのイメージに影響を与えかねない。タイ観光スポーツ省はたびたび「問題のある観光客を排除する」という方針を示しているが、具体的な対策は限られている。
タイで撮影した動画に特定の民族・国籍を示す表現があった場合、差別的な扱いになるとして批判が出るケースもある。今回の事件でも、加害者の素性に関する憶測がSNS上で飛び交った。パタヤ警察は逮捕状を取得し、容疑者の追跡を続けているとしている。

