タイの人気俳優ウィン・メータウィンが経営する菓子ブランド「SOURI」が、エネルギー危機と中東情勢の影響を受け、店頭売上が約20%減少していることが明らかになった。本人が8日、バンコク市内のイベントに出席した際に現状を語った。
ウィンはドラマ俳優としての活動と並行し、菓子ブランドSOURIのCEOを務めている。同ブランドは実店舗を中心に展開しているが、原油高騰によるディーゼル価格の上昇や消費マインドの冷え込みが直撃し、来店客数が目に見えて落ち込んでいるという。
ウィン本人は「コロナ禍より厳しい局面だ」と率直に認めた。個人的に検討していた小型飛行機の購入計画も、燃料価格の高騰を理由に棚上げしたことを明かしている。ジェット燃料が3倍に高騰している現状では維持費が読めないとの判断である。
それでも事業の撤退や縮小は考えていないと強調した。複数の従業員を抱えている以上、簡単に投げ出すわけにはいかないという責任感がにじむ。タイでは消費者信頼感が6カ月ぶりの低水準に沈んでおり、中小の飲食・小売事業者にとって厳しい経営環境が続いている。
芸能人が経営するブランドは知名度を武器にできる反面、景気後退局面では「嗜好品」として真っ先に消費を切り詰められやすい。エネルギー危機が長期化すれば、ウィンのように事業を兼務する芸能人経営者への打撃はさらに広がる可能性がある。
