タイ・プーケット島チャロン地区のレストラン「New Break Taek」で2026年5月23日(土)、外国人女性客が「ストロベリー・スムージーが期待と違う」と主張して80バーツ分の代金を未払いのまま店を出る事案が発生し、店内の動画がタイのSNSで急速に拡散した。女性は注文したエビサテーとパイナップル・スムージー(計455バーツ分)を食べたあと、追加で頼んだストロベリー・スムージー(無糖、80バーツ)について「味が想像と違った」とクレーム、店員は謝罪して作り直しを申し出たが辞退、結局80バーツ分を払わずに店を後にした。同店の店主は防犯カメラ映像を確認したうえで「店員に責任を負わせない」と決定、損失は店側が引き受ける形となった。店員は他のプーケット飲食店に向けて「外国人観光客への対応に特に注意するように」と発信、SNSではローカル経営者からの批判と前払い制導入を求める声が広がった。
5月23日(土)、チャロン地区の「New Break Taek」での出来事
事件が起きたのはプーケット島南部のチャロン地区にある「New Break Taek」というレストラン。チャロンはダイビング・ツアー業者の拠点として観光客の多いエリアで、地元客と外国人観光客が混在する飲食店が並ぶ。客の外国人女性(国籍は店側からは公表されていない)はエビサテーとパイナップル・スムージーを注文し、それを食べた後、追加でストロベリー・スムージー(無糖)を頼んだ。
「エビが小さい+ストロベリーが期待と違う」とクレーム
注文した品が出てくると、女性は「エビのポーションが小さすぎる」「ストロベリー・スムージーの味が自分の期待と違う」と店員にクレームをつけた。店員は丁寧に謝罪し、ドリンクの作り直しを申し出たが、女性はそれを断った。その後、合計の請求書455バーツのうち、ストロベリー・スムージー分の80バーツを支払わずに店を後にした、というのが事案の流れ。
動画がSNSで急速に拡散、店員「20年以上で初めての経験」
事件の様子は店内の他の客が撮影した動画として、タイのSNS(主にX・Facebook・TikTok)で急速に拡散した。動画では女性が店員と言い争いをしながら店を出る場面が映っており、タイ国内の視聴者から「他人の労働を尊重していない」「外国人観光客のマナー問題」「店側はもっと厳しい対応をすべき」といった反応が殺到した。店員によると「店の経営20年以上でこのような支払いトラブルは初めて」とのこと。
店主が防犯カメラ確認、店員には責任を負わせない判断
店主は事件後に防犯カメラ映像を確認したうえで、「店員には支払不足の責任を負わせない」との方針を発表した。一般的にタイの飲食店では、客が支払いを拒否した場合は店員(担当ウェイター/ウェイトレス)の給料から差し引かれることが少なくないが、今回はオーナーが店員を守る判断をした形。
警察への通報なし、損失は店側が引き受け
警察への通報・刑事手続きは行われなかった。タイの法律上、80バーツ程度の少額の未払いは民事上の請求は可能だが、刑事告訴のハードルは高く、また外国人観光客の身元特定と海外への引き渡しなどを考えれば、店側が「やむを得ない損失」として受け入れる判断に至ったとみられる。
プーケット飲食店の業界課題、前払い制導入の議論
事件をきっかけに、プーケット飲食店のSNS経営者コミュニティでは「外国人観光客への対応の注意点」「前払い制の導入を検討すべき」「クレジットカード事前承認」「悪質な客の情報共有」などの議論が活発化した。同事案は「観光地での外国人客とのトラブル」という古くからのテーマを改めて浮かび上がらせる事例として、地元の業界関係者の関心を集めた。



