法務大臣のルッタポン氏が4月8日、衝撃的な事実を公表した。石油を積んだタンクローリー1万1,000台が製油所を出発しながらガソリンスタンドに配送していなかった。スタンドでは「在庫切れ」の看板を出す一方、燃料はタンクローリーの中に眠ったまま、値上がりを待って売り出す「買い占め」が行われていたという。
法務省で行われた合同記者会見には、DSI長官、警察庁副長官、商務省国内取引局、エネルギー省エネルギー事業局の幹部が一堂に会した。当日朝にはサムットサーコーン県、ラヨーン県、パトゥムターニー県の小規模製油所と石油貯蔵施設4か所を一斉に捜索している。
1万1,000台のタンクローリーが配送を行わなければ、ガソリンスタンドで「売り切れ」が発生するのは当然である。消費者は燃料不足を中東情勢のせいだと考えていたが、実際には国内の流通段階で意図的に供給を絞っていた疑いが浮上した。
海上では5,700万Lの石油が消失し、99航海の不審な移送がDSIの捜査対象になり、ラチャブリーの工場では14万2,000Lが備蓄されていた。そして今度はタンクローリー1万1,000台の「配送拒否」。燃料危機の裏に、組織的な不正と投機が深く入り込んでいる構図が明確になりつつある。
ホルムズ海峡でタイ人船員3人が命を落とし、救急ボランティアが出動を停止する中で、燃料を抱え込んで値上がりを待つ者がいる。国民の怒りはさらに高まるだろう。





