ウタイターニー県で飲料水のパック価格が5バーツ値上がりした。中東情勢による燃料高で輸送・製造コストが増加したためで、地元の商売人は売れ行きの落ち込みを嘆き、政府への早急な対処を求めた。
値上がりの経緯
ウタイターニー県内の飲料水販売業者によれば、石油化学製品の値上がりでペットボトルの原材料(プラスチック・キャップ)のコストが増加した。加えて配送に使うトラックの燃料費が急騰し、工場から小売店への輸送コストが増した。結果として末端の小売価格が1パック(500ml前後)当たり5バーツ上昇した。
5バーツという値上がりは、タイの飲料水価格帯(1パック10〜20バーツ程度)に対して約25〜50%の値上げに相当する。物価感覚として、庶民には重く感じられる水準だ。
地元の反応
売り場の販売担当者は「値上げした途端、売れ行きが落ちた。常連のお客さんが来なくなった」と話した。タイの農村部では生活費の節約意識が高く、食料品・飲料品の小幅な値上げが消費行動の変化につながりやすい。
価格の上昇が続けば、業者としても商品を仕入れて売る利幅が薄くなるという悩みもあった。製造業者・流通業者・小売業者のいずれもが苦しい立場に置かれていた。
物価高が波及する連鎖
飲料水の値上がりは、タイ全体で起きていた物価高の一場面だ。ディーゼル高騰が輸送費に転嫁され、それが食品・飲料・日用品の末端価格に波及する。特に農村部や地方都市では物資の調達コストが上乗せされやすく、バンコクより価格上昇が顕著に現れることもある。
ウタイターニーはバンコクから約200kmに位置し、物流距離が価格に影響する。地方への運送コストが高くなればなるほど、地方住民の生活コストは上がる。
政府の価格監視
商務省は59品目の価格監視を強化していたが、飲料水が対象品目に入っていたかどうかは不明だ。生活必需品として水道水・ミネラルウォーターの価格管理は存在するが、ペットボトル飲料は価格規制の網がかかりにくい品目だ。
燃料高が長引けば、こうした消費財の値上がりは複数品目で続く見通しで、政府には根本的なエネルギー危機対応が求められていた。