ミャンマーとの国境に位置するターク県メーソット郡で、ディーゼル2万リットルを密輸しようとした輸送トラックが当局に摘発された。2026年3月に発生した国内燃料危機の最中、国境を越えたディーゼル密輸の事案として注目を集めた。
摘発の経緯
当局は事前情報を入手し、国境付近で輸送車両の取り締まりを実施した。押収されたディーゼルは2万リットルで、タンクローリーに積まれた状態だった。運転手と関係者が拘束され、燃料石油法違反で捜査が進められた。
メーソットと国境密輸
メーソットはタイ・ミャンマー国境の主要な商業拠点だ。スマトラ川(モエイ川)を隔てた対岸にミャンマーのミャワディがある。合法・非合法を問わず物資の行き来が絶えず、特に燃料価格差がある時期には密輸が急増する。
2026年3月以降、タイの燃料価格が急騰したが、それでも周辺国と比べて安価な時期があった。ミャンマーでは軍政後の経済混乱で燃料不足が深刻であり、タイからの密輸は高値での転売が見込めた。
燃料密輸の取り締まり強化
タイ政府は燃料危機の中、密輸・買い占めへの取り締まりを全国的に強化した。エネルギー省・商務省・警察・軍の合同チームが特に国境地帯の監視を強化した。燃料石油法(2000年)では無許可での大量輸送は違法であり、運搬者も処罰の対象となる。
メーソット周辺での摘発事例は、燃料危機が国境の安全保障問題にも波及したことを示している。
