バンコク・スクンビット通りにある大型商業施設の女性用トイレで2026年3月20日午後4時24分、清掃スタッフが日常の清掃中に黒いビニール袋の中から新生児の遺体を発見した。施設内の防犯カメラを分析した結果、25歳のフィリピン人女性が施設内で出産したその日のうちに立ち去ったことが判明し、翌21日に逮捕された。
事件の詳細
施設のカメラ映像を解析した警察は、女性が3月20日に施設に入り、一人でトイレに向かった後しばらくして退出する様子を確認した。女性は出産した後、新生児をトイレに遺棄して立ち去ったとみられている。
逮捕された25歳のフィリピン人女性は、タイでの在留資格の詳細は公表されていないが、独身でバンコクに在住していたと報告されている。女性は取り調べに対し妊娠を隠していたことを認めた。
タイ刑法では、嬰児遺棄の罪は最大10年の懲役が科される可能性がある。
スクンビット周辺の犯罪動向
スクンビット通りはバンコク中心部の高級住宅街・商業エリアで、外国人居住者や観光客が多い。日本人も多く利用する商業施設や飲食店が集中しており、治安が比較的良好なエリアとして知られている。それでも年間を通じて多国籍の人が集まる環境から、外国人絡みの事件が断続的に発生している。
タイでの外国人労働者と妊娠の問題
タイには多くの外国人労働者が在留しており、医療・社会保障へのアクセスが限られた状況での想定外の妊娠が社会問題として指摘されてきた。タイ社会開発・人間安全保障省は「望まない妊娠をした場合は当局や相談窓口に連絡してほしい」と定期的に呼びかけているが、実際に利用する外国人は少ないとされる。