タイ南部プーケット県ムアン郡ラワーイ町、夕日の名所として知られるプロームテープ岬(แหลมพรหมเทพ)で5月21日、21歳のタイ人男性が観光客から1人100バーツの「通行料」を勝手に徴収していたとして、ラワーイ町テッサキット(自治体行政官)に現行犯逮捕された。Khaosodが同日報じた。
男性が陣取っていたのは、岬先端の展望ポイントへ下りる階段の入口付近である。階段を降りたい観光客に対して「下に行くには通行料が必要」と説明し、100バーツずつ受け取っていた。プロームテープ岬は公共の観光地で、本来こうした徴収は一切ない。
事件発覚のきっかけは観光客からの苦情だった。ラワーイ町テッサキットが現場に張り込みを行い、男性が観光客から金銭を受け取る瞬間を押さえ、現行犯で取り押さえた。身柄は警察に送致され、法的手続きが進められている。
引っかかったのは、警察ではなくテッサキット(自治体の取り締まり職員)が直接動いた点だ。タイの観光地では公務員風の人物が偽の料金を要求するケースが定番化していて、自治体側が「観光警察を待たずに自分たちで現場を押さえる」体制を作りつつあるらしい。ラワーイ町は最後に「不審な徴収行為を見かけたら即座に当局に通報してほしい。プーケットの観光イメージを守るために」とコメントしている。
岬の階段下りという、観光客が判断に迷いやすいシチュエーションが狙われている。100バーツ(約450円)。少額で抵抗されにくく、領収書を求められないギリギリの金額設定である。やけに目立つのは、この種の手口が今もまだ機能してしまうという事実そのものだ。
