英国の音楽業界で働くヨガ講師、トム・パーディ氏(38)がバンコクのホテルで死亡した。家族はThaiExaminerに対し、何者かに飲み物へ薬物を混入された疑いが強いと話している。
報道によると、まず体調を崩したのはパートナーのナオミ・ラクシャ氏だった。パーディ氏が彼女を病院に運び込み、容体が落ち着いたのを見届けてからホテルの部屋に戻る。事件が起きたのはその数時間後だ。今度は自分が意識を失い、そのまま帰らぬ人となった。
家族は「飲み物に複数の薬物が入っていたと見ている。意図的なのか事故的な混入なのかは、まだ分からない」と語っている。タイ警察が原因の特定を進めているという。
引っかかったのは、二人とも同じタイミングで体に異変が出ていることだ。同じ店、同じ卓、同じグラスから何かが入った可能性を疑いたくなる。観光中の被害者が運び込まれる側ではなく「運び込んだ側」として後から倒れている点も、いたたまれない。
タイの観光地では、旅行者の飲み物に何かを盛って金品を奪う事件がたびたび報じられてきた。今回の真相がどう転ぶにせよ、自分のグラスから一度でも目を離した飲み物は口にしない、というシンプルな防衛策の重みを改めて感じる。

