タイ南部プーケットの国際空港で、28歳のサウジアラビア人の男が、ケタミン63カプセルを下着の中に隠し持っていたとして摘発された。男は出国手続きを終え、搭乗を待つ最終段階でボディスキャナーに引っかかり、税関職員らに身柄を確保されたとされる。
搭乗直前のボディスキャナーで発覚
地元メディアによると、摘発があったのは6月3日午後8時ごろ、プーケット国際空港の国際線出発ターミナルである。男はチェックインと荷物の預け入れ、出国審査をいずれも済ませ、エティハド航空の便に搭乗しようとしていた。空港の各段階の検査をすり抜けた形だったが、搭乗ゲートに近い最後の関門でボディスキャナーが体の異常を検知した。職員が詳しく調べたところ、下着の中に隠された白い布の袋が見つかったという。袋の中には白い粉末が詰まった赤と白のカプセルが63個、重さにして約32グラム入っていたとされる。男のもとからはスマートフォン2台も押収された。男はこれらの麻薬をタイの国外へ持ち出そうとしていたとみられ、税関職員と警察によって拘束された。
ケタミンとタイの麻薬規制
ケタミンは本来、手術などの場で麻酔薬として使われる物質だが、強い作用から乱用が問題となり、タイでは規制対象の麻薬として厳しく扱われている。今回、男には第2類麻薬の違法な輸出未遂と所持、さらに関税法違反の疑いがかけられている。タイは麻薬の持ち込みだけでなく持ち出しにも厳しい姿勢で知られ、空港での摘発は後を絶たない。外国人であっても扱いは変わらず、有罪となれば長期の収監や高額の罰金が科される可能性がある。
観光地の空港で続く隠匿の摘発
プーケットは年間を通じて多くの外国人観光客が訪れる国際的な観光地で、空港では出入国時の検査が強化されている。近年は全身を画像化するボディスキャナーの導入が進み、衣服の下や体に密着させて隠した物も検知できるようになった。手荷物のエックス線検査をすり抜けても、最終段階の身体検査で見つかる事例は珍しくない。当局は観光客を装った運び屋による麻薬の密輸を警戒しており、空港での取り締まりを続けている。

